Ａ
何もかもが面倒臭くなった
雨上がりの朝のこと
気ままに醜く唄うカラスになりたくて

Ａ
僕の好きな青色を流され
忘れてしまうくらいなら
カラスのように黒く塗り潰す方がマシさ

Ｂ
空色の空に嘆いたんだ
「どうして僕はカラスのようになれないんだ。
なりたいんだ。」
気付けば

Ｃ
僕は街全体を見下ろして
もしかしてこれってあの電柱の上?
空も飛べるような気がしてさ
大きく翼を広げてみたんだ

Ａ
水溜まりに映った姿はさ
驚くことにカラスでさ
でも色までは変われやしなくて居場所がない

Ｂ
空色の空に嘆いたんだ
「なぜお前は僕を避けるんだ。孤独なんだ。
また孤独なんだ。」
気付けば

Ｃ
僕は街全体に響くように
誰かに届くようにSOSと鳴いたんだ
空も飛べるような気がしたさ
この羽の色を笑われるまでは

Ｄ
変わろうとしたさ
努力はしたつもりさ
結局僕は
自分の色を濁しただけさ

Ｃ
僕は淋しさを紛らすように
必死に醜く唄ってみたんだ
僕は石投げられると思って
すぐにここから飛び立ってみた
そんな僕を指差して言うんだ
「幸運を呼ぶ青い鳥じゃないか！」
こんな僕でもそう呼んでくれた
誰だって素晴らしい存在なんです