君と一緒に泳いでいくのが夢だった
大事な君と共に泳ぐのが夢だった
そんな夢の詰まった近所の川

綺麗な水に映る君の幼い顔は記憶[メモリー]に残ってる
君はこんなに優しかったんだね 全く気づけなかった
よく喧嘩したね 最後に僕が謝ったけれど
よく泣いていたね 泣きじゃくる君の顔は見てて辛かったよ

濁った水 排水が流れて泳ぐことのできない川
僕の想い出は見る影も無いよ
濁った水 もう君の笑顔も写ることは無い川
君は僕の隣には居てはくれない


君と一緒に語り合っていた場所(ところ)
誰も君を守ろうとしない人達を僕が守る
其れが僕の使命だと思ったよ

濁る水に映る君の立ち姿は見てて辛くなる
僕はこんなに薄情者だったんだね 本当に馬鹿だ
よく喧嘩したね 君を馬鹿にして笑う僕
よく泣いていたね 泣きじゃくる君を見て慰めなかった

濁った水 目の前を車が行きかう汚い川
僕はただただ川を眺めるよ
濁った水 もう君と語り合うことは無い川
君はどうして死んでしまった?


雨は降る雨は降る  (月日はとても残酷だ)
濁った川は茶色く濁る  (何故君は死んだ?)
降る雨は酷くなる  (傷ついていたのに)
勢いが増す濁った川  (僕は君を裏切った)
雨粒がとても痛くて  (君を守ると誓ったのに)
とても辛いよ

濁った水 雨の上がった反射で輝く川
僕は片手に菊の花束を
濁った水 ただ君を受け入れてくれた川
君の墓標に頭を下げるしかできない

濁った水 清らかな水に還った美しい川
僕の想い出は光となるよ
濁った水 ただ君の魂は水と共にある川
君は僕の大きな存在 ごめんね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

濁ッタ水

初投稿ですが、とても暗い歌詞となっています。
この歌詞は『君』と『僕』しか出ていませんが、別に男性とも女性とも表現していません。というのは恋愛について書いたわけではないからです。恋愛っぽい感じはありますが友情ものです。しかし、これは少しイジメについて語ったものであり、これは苛められる側ではなく苛める側な感じになっています。だから多少、読む側が不快になるかもしれません。私は決して苛める側を擁護するとかではないのですが。

イメージは人付き合いはあるけれど人の意見に流されやすい『僕』と優しくて曲がったことが嫌いだが繊細で傷つきやすい『君』
昔仲の良かった二人は、思春期を迎え感情のゆれ動き、すれ違いをきっかけに些細なことで喧嘩してしまう。そのまま離れ離れとなり、『僕』は他の人と付き合うようになり、人付き合いが得意ではない『君』は徐々に孤立、孤独となってしまう・・・。ある日、いつもつるんでいるグループの雰囲気に流され『僕』は『君』の目の前で悪口をいってしまう。ショックを受けた『君』は傷つき、そして――。

この歌詞に『川』という言葉がありますが、祖母が昔よく泳いで遊んでいたという今では生活用水で汚れて、また車が行きかう道路ができた近所の川です。月日というのは残酷なものです。

閲覧数:89

投稿日:2008/06/05 00:04:27

文字数:685文字

カテゴリ:その他

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