目を背けた 萎びた玩具の様に
手足 操られ 続けている
遠く何処へ 踊らされていくのか
さえ 知らず今も まだ生かされている…



靴さえ持てずに 質素な毎日をこなす
幼い少女は 赤に目が眩む

血の色した 魅惑の中毒(ポイズン)
歯止めに勝てない 悲しき本能


手をのばした 禁忌(タブー)の甘い罠に
髄は 酔いしれて 味をしめる
響く鐘と 見つめる複数の眼
ただ 高慢なその身 闇に落ちる…



仕置きと欲望 選んだ先に訪れた
天使は裁きを 稚拙なその罪

黒いレースを 操られて揺られて
深い森 飲み込まれ 惑う


足をとられ 蕀のトゲがささる
滲む 赤と浮かんだ後悔
踊る先は 雨に降られ泥濘(ヌカルミ)
美しき肌は 穢れを含んでく…



通り過ぎた 幼き思い出の地
今 そこに映る 愛し棺
立ち止まれず 心は軋むばかり
願う 最期の時を過ごしたい

届く願い 首切りに処刑され
独りでに足は 踊っていく
安らかな顔 その瞳に宿して
少女は微笑み 涙を流してた


今も足は 何処かで踊っている
愚かな少女の 戒めとして…


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

赤の呪縛



着飾ることで得られるものは、
愛でも名誉でも、ない。



sunocoさん(→http://piapro.jp/t/ZYM_)の
楽曲から作詞させて頂きました。

某有名童話をモチーフにしています。


幼き朧気な私の記憶から
引っ張り出した部分もあるので、
忠実ではないと思います。


閲覧数:197

投稿日:2013/03/10 13:44:09

文字数:475文字

カテゴリ:歌詞

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