子守唄はいらない
欠片ひとひら 抱きしめて
落葉樹のさざめきに
ひとり瞳とじるの

あなたがあの日くれた 優しい声は
おとぎ話の本に挟んだ 栞のリボン
ねぇ 春にはどんな花が咲くかな
今はまだ知らない

それは春を待つ 少し長い夜
あなたがくれた 小さな種が
まどろみの中に咲いて

2
あたたかい暗闇に
枯れ葉の波は 充ち満ちて
優しい声が御守り
深く 甘く 響くの

昔の人はもっと 不便なもので
ラジオネームに秘めた あの人への恋心
ほら ひらりひらりと時間が積もる
植木鉢の窓に

それは春を待つ ひとりきりの季節
雪の窓辺 祈りの夜に
まぼろしの唄を聴いて

(それは春を待つ…)

やがて春は来る 目には見えなくても
その合図に 耳澄ますから
わたしの名前呼んで

それは春を待つ 少し長い夜
あなたがくれた 小さな種が
まどろみの中に咲いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

春とソラミミ

今回もyura楽師の曲に歌詞を書かせていただきました!
冬コミ#039 Recordsさまのコンピレーションアルバムに収録されています。 試聴はこちら↓ 9曲めです。http://sp.nicovideo.jp/watch/sm27855506

VOICE(声)というお題。
別れ際に貰った優しい嘘を大事に抱いて”冬眠”する女の子の春待ち歌。
なのですが、ことばのチョイスは暗くならないように試みました。だから春が来る世界線もあるよきっと。
ひょっとして暗い歌詞?と、ある日ふと気づいて貰えたら狙い通りです。

閲覧数:285

投稿日:2016/01/07 01:49:13

文字数:378文字

カテゴリ:歌詞

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