星があんなに
輝くのは
きっとだれかに
会いたいから
ここにいます気付いてと
ささやくように
あなたがわたしを
見つけたのと同じ

氷よりも
冷たい宇宙に
心まで
凍付かないように
強く抱きしめて欲しい
痛いぐらいに
刹那のぬくもり
それだけでいい

もうこれ以上
なにもいらない
あなたの『本当』
くれたから

今日届いた
あの光は
何万年
前の星が
最期に
放った輝き
今日生まれた
この光は
とても小さく
弱いけど
きっと届く
どんなに
離れても
あなたの空に

星と星とが
引き合うのは
きっとひとりが
寂しいから
離れないでそばにいてと
手をつなぐように
わたしがあなたに
ひかれたのと同じ

人は誰でも
自分だけが
守れるものに
いつか出会う
生まれて来た意味を知る
小さな奇跡
なにも掴めないと
嘆くその腕に

とびこむから
つかまえてね
わたしの『本当』
をあげるよ

今流れた
あの光は
何光年
旅の果てに
星に
辿り着いた祈り
今流れた
この涙は
やがてまっすぐ
尾を引いて
愛しい星
の胸で
光になる
そう信じている