部屋の窓を開けると
    風が髪の間をくぐる
    夏の日差しの中で
    波しぶきが散ってゆく

    ただ1つだけ
    あの波しぶきもこの風も
    限りあるものだろうと
    風を手ですくった

    もうすぐ私の時が止まる
    みんなは前に行くけれど
    私はこのままここにいる
    前も後ろも行かないわ

    部屋の外をのぞくと
    たくさんの星が瞬いた
    夜の木々の間を
    闇が通り過ぎてゆく

    地球は回る
    生と死を繰り返しながら
    私もその一部なのだと
    月に手をかざした
  
    もうすぐ私の時は止まる
    時代は前に進むけど
    私はここから動かない
    右も左も動かない

    行かないんじゃない
    行けないの
    動かないんじゃない
    動けないの
    何もできない
    風のゆくまま
    時のたつまま

    まっすぐ前から受け止める
    それしかできない私には
    自分の運命よそ見せず
    なぜなら、もう
    時は残されては
    いないのだから……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

My Blue Destiny

数年前に書いた小説のヒロインが歌っていたもの。
12歳の余命1カ月を宣告された少女が自分の運命に対して歌った歌。
もし、曲を受けて下さる方がいれば、伴奏はピアノだけでお願いしたいと思います。小説のヒロインがピアノの弾き語りでしたので。

閲覧数:155

投稿日:2008/12/22 02:21:51

文字数:516文字

カテゴリ:歌詞

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