切音…
ガチャッゴトッビリッ
「マスター」
変化してしまった私達の体。ダレカ、キヅイテヨ…
「ラルー、起きてよ。」
私は、自分のマスターである真音ラルを起こした。
「ん・・・ララ」
「おはよう…マスター」
「あ、ルルもおはよう」
まだ、この生活が始まって1週間も経ってない。
「あれ、ルンとロンは」
私が聞くと
「昨日の調整で疲れたようで、まだ寝てるよリン達は?」
ラルが聞くと、私はこう答えた。
「リン1達はまだ、寝てるよ」
その時ルルが、
「マスターを起こしさえしなければ…ララと二人きりだったのに…」
と聞こえたのは無かったことにしよう。
「あ、今日は、お姉ちゃんのいた、ラボに行こうと思うの」
「ミリア…さん」
ルルは懐かしそうに言った。
(そっか、ルルは元々、私の中に居たから、ミリアさんの事、知ってるんだ。)
「ララにも、マスターにもとって、大切な人だった。」
いつもは無表情のルルの顔は、今は切なさを帯びていた。
「ミリアさんは、何を持っていたんですか?」
「感情を持っている、クリプトンのVOCALOID。」
急に、ラルの顔が少し暗くなり、
「もっとも、亜種化してるだろうけれど。」
そっか、ミリアさんが亡くなられて、結構経つ…
「じゃあ、行くよ」
切音…プロローグ終。
真音家シリーズ7切音…
次の話になりました。
次回予告
ミリアのラボでラルたちが見たものとは。
タイトルの切音とは?
彼女たちの選んだ道とは
次回
真音家シリーズ8
切音…
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