―――Aメロ―――
洋服箪笥、物置部屋に
季節は春。
窓無き部屋に、泣き声響いた。
―――Bメロ―――
「我等は何ぞ」
「何故虐げられねばならぬ」
「桜を見てはならぬのか」
―――サビ―――
桜散る散る、桃も散る
外が見れぬと喚くは誰ぞ
哀しき心に切れぬは縛り
懐かしき過去を唯顧みる。
藍が深まり彼が鳴く
ぎぃ、と啼いたは同士に通ず
淡き思ひ出共に語らはん
淋しき心を唯紛らはす。
―――Bメロ―――
「喜ばしき日」
「漸く空を仰げるわ」
「お天道様が輝くわ」
―――Cメロ―――
解き放たれた懐かしきは
かつて愛された主人と同じ
灰と化そうと立ち昇る
―――サビ―――
我等燃ゆ燃ゆ、芽が萌ゆる
主の許へといざ往かん
五月の空に煌くのは星
輝かしき未来既に無くとも
―――Bメロ―――
「素晴らしき日ぞ」
「主人の許へ逝けるのか」
「我等の悲願、」 "参ります"
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