「君影」  櫻が魅せた夢

作詞 紺色
策士 紺色


暖かく すべてが 始まる季節に
僕は 一人 公園に佇む
全てが 鮮やかな桃色に染まる中
新たな変化が やってきてるのに
僕は動けない

動こうとすれば 出来るのに
前に 踏み出す 勇気もなくて
季節に 置いてかれてる事さえ
気付かないんだ

櫻舞い散る 昼日の挿す中
僕は その場から 動けないでいる
女々しい男なのかも知れない
居ないだけで 心に穴があるようだ
虚空を見つめ 思い出してる
彼女との 楽しかった思い出を
彼女と歩んだ これまでを



うつろい行く 視界の中
僕の 心は あの冬のまま
咲き誇る 桃色の華達には
冷めた心を つき動かすほどの
暖かさはありやしない

君の好きだった 櫻の華は
どこにいても 見ることが出来て
君の居ない事を 常に感じてしまう
さびしいよ・・・

花びら散り行く この夕日に
君の姿を 思い浮かべて
花を巻き上げる 強い風に
耐えられず 飲み込まれて
彼女を 思い浮かべても
心で 泣くことしかできないよ


目を閉じれば 聞こえる声
気のせいなんだと わかってるけど
もう一度だけ 会いたい


目を開ければ あの時の君
櫻を見上げて 後ろ手に組み
僕の方を 振り向きながら
忘れられない笑顔で 
「これが 私の大好きな花」
あの時の君と 同じ顔が
だんだん白く反転していく

目を閉じ 思い返してみれば
これは 櫻の魅せた夢だと
わかってたから 
こんな 暖かい風の中
この花びらが 恨めしい
こんなに 周りは変わって
いくのに 僕の心は止まったまま
”この散る花弁達が 僕の心に
魅せた君”

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

「君影」  櫻が魅せた夢

君影シリーズ 第二弾!!

今回の季節は 春 投稿日的には 先取りですが
でも シリーズ物だから 大丈夫です


冬に 失った 大事な思いを
いつまでも 進めずにいる 自分を
そして 更に 自分の不甲斐無さに
シンクロするように 現われる
櫻が 魅せる 淡く儚い夢

そんな 題材ですかね まだ
この主人公は 救われません

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投稿日:2009/12/01 09:21:20

文字数:703文字

カテゴリ:その他

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