「おやすみ~。」
数分後、確実に、メイコは寝ていた。
酒を必ず飲んで寝るから、相当なことがない限り起きない。
……けど……ほんとに、よく毎晩飲めるな……。俺なんか、コップ一杯だけでも、まっすぐ歩けなくなるってのに……。
こう見えても、日本のボーカロイドの中では、最年長……いや……、第一号なんだよな~。
腕時計へと目をやった。23時50分。
さてと………計画実行と行きますか!
『メールト 溶けてしまいそう~ 好きだな~んて――』
携帯だ……なんなんだろ?こんな時間に……。――って、こんな時間にネット開いてる自分が言えることじゃない。
携帯を手にとって、電話に出ようとした瞬間――
……なんで、カイト兄が……しかも、複数同時呼び出しになってる……。
……仕方ないから、とりあえず出てみた。
「もしもし。」
『おっ、ミクか。』
「なんなの?こんな時間に……。しかも…これ、何人呼び出してるの?」
『細かいことは後で。練習室に今すぐ集合。』
「えっ!ちょ、ちょっと!!』
ガチャッ ツー ツー ツー――
……切られた。
仕方ないから……とりあえず、PCをスタンバイ状態にしてから、練習室へと足を運んだ。
「まったく、なんなのかなぁ~。」
そんな愚痴を吐きながら、練習室の前に着いたところで……。
「リン!起きろってば!!」
「(ぐ~ぅ、ぐ~ぅ――)」
………寝ているリンを、必死に起こそうとするレンと会うのでした………。
(↑って言うか、『会う』って言うほど広くないから……、部屋出た瞬間から見えてたから。)
「レン。どうしたの……(見りゃ分かるけど)」
「あっ、ミク姉。見ての通りだよ……(言わなくても分かってるだろうけど)」
「まったく、リンったら…一回寝たらめったに起きないからね……。」
その瞬間、練習室の扉が開いて……。
扉の真正面に(ぐっすりと寝ながら)いたリンちゃんに、ぶつかるのでした。
「あれ……ミク。突っ立ってないで、さっさと入りなよ。」
フツ~に話すカイト兄とは違って、扉の向こうの真実を知る私は……。
「(カイト兄……(扉の)裏……。)」
とさえも、口にできなかったのです。
そして、真後ろから、レンが顔を出してきて。
「ちょっと、カイト!!」
「あれ、レン。どうしたんだ?」
「リンが………。」
「えっ?」
カイト兄が目をやった時には………。
「カイトさ~ん。スル~するのやめてくださいね~~。」
「ちょっと、タンマ!!………マフラーヒッパルノヤメテ……。」
キレたリンちゃんが、カイト兄の目にものをくれてやった時でした。
「ふぅ、死ぬかと思った……(-_-;)さてと、全員そろったな?」
とりあえず、全員そろったところで……カイト兄が………そろってない!!
「いや、メイコ姉がいないってばっ!」
「いや、メイコは、今回来ない。……てか、来られると困る。」
それには、全員が首をかしげた。
「カイト殿、それはどういう意味でござるか?」
「………さて、問題です。」
「……………。」
急にナニ?
「11月5日は、一体、何の日でしょう。」
えっ?何の日なの?グミ姉が、(一応兄の)がくぽさんに聞いている。
11月5日……、確か……。
「確か、メイコさんの誕生日ですよね。」
「そう!ルカ。正解……てか―」
笑っていたカイト兄が、こっち(私と、リン、レン)の方を睨む………。
「―お前ら三人は覚えてたんだよな!?まさか、忘れてたとか言わないよな!!?」
めっちゃ笑顔なんですけど……カイト兄さん。
「もちろん、覚えてたです。」
「メイコ姉の誕生日を忘れるはずがね~じゃないか。」
「嘘ばっかり、レン(↑)さっき、何だっけ…って言ってたじゃん。」
「それは、リンのほうだろ!!」
「わたし、言ってないってば!」
「は~い、ストップ。真夜中なんだから静かにしてよ。」
なんでこうなるの?………皆さん、目が点になってますよ…とくに、グミ姉…。
「ってことで、『メイコ誕生祭2009』についての話し合いだ。」
二人(リン、レン)が落ち着いたところで、再び、カイト兄が仕切り出した。
「しかも、今年は、単に『誕生日』じゃないからな。」
えっ?それって、「どういうこと?」
「メイコの誕生日(デビュー日)は、2004年11月5日。つまり、今年で5周年だ。だから、いつもより、盛大に祝いたくて…………」
………泣いてる………カイト兄が……………。
「カイト兄、どうしたの?」
近くに寄り添って、聞いてみた。カイト兄が泣くだなんて………、
―――カイト兄らしくない―――
「いや……なんでもない。」
そういうと、涙をぬぐって、意気揚々と言い放った。
「大先輩のわれらがメイコの5周年記念を、盛大に祝ってやろうぜ!!」
【MEIKO誕生祭2009フライング】 第一話 カイト兄の全員招集
タイトル未定のまま、進みだすプロジェクトです。
タイトル未定のまま、SSを出すような馬鹿はだれだ!?
僕です、霧田です。
半リアルタイムで進行していく小説です。
日本製VOCALOIDは、全員出ます。(すでに出てる。)
今年のメイコさんは、5周年ですね~。
………眠い………。(そして、開いたドアに正面衝突www)
ちなみに、メルトの歌詞については、着メロって設定ですが……作曲者(ryo)さんに、許可取ってません………orz。(事後報告に行ってきます。)
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