夏しか知らない真っ赤な金魚
雪を知らない無垢な尾を
ひらひらひらひら 水に踊らせ
青い水面に透明な粒をきらめかせ
浮き草の間をいったりきたり

そうして世界の果てにきて
向こう側をじっとみる
手のひらにおさまるほどの
その小さな世界の中で
人から見れば一瞬の時を
お前はどうして生きているのか

今しか知らない真っ赤な金魚
夢を追わないその小さな鰭(ひれ)を
ひらひらひらひら 光に泳がせ
白い玉石を時々つつき
玩具の岩をいったりきたり

そうして世界の果てにきて
さらなる向こう側を知りながら
今の場所から逃れられない
その小さな世界の中で
他人(ほか)から見れば大切な時を
私はこうして生きているのか

今しか知らない真っ赤な金魚

ひらひらひらひら
ひらひらひらひら

いったりきたり・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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金魚

閲覧数:90

投稿日:2009/06/09 12:56:36

文字数:348文字

カテゴリ:歌詞

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