暗い森の奥深く
古い洋館が建っていた
忘れられた様な館には
不思議な老人が住んでいた

白い髭と丸い眼鏡の老人が私を案内した
杖をついて歩くその老人は
所狭しと並べられた品々を解説する
殆ど聞き取れないしわがれた声で

天蓋には無数の星が煌めいていた
私は時の経つのも忘れて
それぞれの星の物語に聞き入った
いつ果てるとも分からないお話に

天球儀が回ればまた一つ
星の話が語られる
月の光が射し込んで来る
博物館の静かな夜

人気のない森の館が
博物館だと知る者は
私と老人を除いては
黒猫が一匹ばかりだった

かつてここは海だった
海は森になって街になり、また森になった
平和な時代も荒れ狂った時も
月は優しく光っていた

バルコニーから見た空にも星が見えた
風が頬を撫でて行く
まるでよく来たねというみたいに。そう言えば
何故私はここに来たのだろう

鏡に映る見知らぬ姿
朧な記憶を辿る
丸い眼鏡を月が照らす
博物館の静かな夜

暗い森の奥深く
古い洋館が建っていた
誰も訪れる者のない館には
孤独な老人が住んでいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

月光博物館

旅する少女のお話です。
物語を綴る詩を何と言うのか忘れてしまいました。
僕の中でなんとなく続いているシリーズの一つです。
ちょっとだけゴスロリっぽいでしょうか。

閲覧数:140

投稿日:2008/03/24 00:37:56

文字数:462文字

カテゴリ:その他

  • コメント4

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  • 7300batsu

    7300batsu

    ご意見・ご感想

    neftaさん、お返事ありがとうございます。
    折を見て他の人の作品にもやってみたいと思います。

    2008/04/13 12:35:01

  • nefty

    nefty

    ご意見・ご感想

    タグは基本的に誰でもいじれますよ。
    でもロックしたタグに関しては投稿者自身で
    なければ、いじれなくなります。
    消されたくないタグはロックすると良いです。

    2008/04/12 21:48:22

  • 7300batsu

    7300batsu

    ご意見・ご感想

    neftaさん、コメントありがとうございます。
    実は僕はCG練習中のダメ絵描きです。
    自分で描くより他の人が描くミクの方が余程可愛かったりするので
    募集するのもいいですね。まだCGソフトを持て余してますし。
    ところでタグ追加してくださいましたか?
    増えてるような。前にもこんなことがあったような。
    PCに関してもまだまだでよく分からないんですけど。

    2008/04/12 18:05:21

  • nefty

    nefty

    ご意見・ご感想

    はじめまして。
    こういうストーリー系の歌詞は良いですねぇ。
    イラスト募集など、されてはいかがですか?

    2008/04/12 14:58:48

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