【桜並木の恋】

この桜並木は、この世とあの世の境。

色づいた蕾たちが春風に撫でられ一斉に開花する時…

隣接するふたつの世界の扉が開く。

貴方は、覚えているでしょうか。

最後の春、私達は桜の下で大切な約束を交わしたのを。

扉から、まだ貴方が息づく世界を覗き込む。

懐かしさと寂しさを胸に抱きながら

(神威 鴉魔さん書き出し)

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あなたのいない春に意味を求めた その瞬間、永遠を知った。

僕らの桜並木は大切な約束の場所で、共に生きようと誓った。

だけどあなたの命は、この桜のように儚く散ってしまった。

もっと早く思いを伝えるべきだったと、色んな事を悔やむ。

こんな僕を過去に囚らわれていると人は言うのだろう

(木高あかりさん書き出し)

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一番伝えたいことは、あえて言わずにいた。

桜並木を見上げ、もうこの世にいない人を思うのは止めて、

どうか私の方を向いてくださいと。

だけど言わなくて良かったと思うの。

私の大切な恋人は‥薄桃色の桜の中に、

若い頃の自分と今はいない女性の面影を探している。

彼にとって春は永遠だから

(Tsuwa Chizuruさん書き出し)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

桜並木の恋

twitterの書き出しタグで、少しずつ紡いでいった物語。

一文目がお借りした書き出し文。二文目以降が、創作文になります。

…三人のそれぞれの思いを感じて頂けたら幸いです。

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投稿日:2012/04/10 15:29:37

文字数:568文字

カテゴリ:その他

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