若き命は 刹那に開いて
頑なに頑なに 永久を拒んだ
猛き力は 脆さと同義で
密やかに密やかに滅びを選んだ
不死の王女を置き去りにした 定命の従者が
この鳥籠の中 囚われていた少女は誰なの
終焉らぬ城の中 今夜もまた一人贄となる
諸人こぞり来よ 嘆きを奉れよ
命の誘い水 赤く朱く紅く川となる
畏れを抱き見よ 我等は紅い悪魔
零れた砂粒 逆さに回して
注いだら注いだら 戻れるだろうか
夜を繰り返し 生にしがみ付く
望むなら望むなら 叶うと信じて
もう逃がしはしない たった一羽の青い鳥さえ
後悔の迷宮 抜け出したいの 二度と放さないわ!
終焉らぬ城の中 少女等はまた一人贄を呼ぶ
諸人こぞり来よ 嘆きを癒す術を
命の紅い川 Cry! 暗い昏い水底に
刺さった山査子の杭 我等は紅い悪魔
〝紅い月〟――憧れさえも届かない無限遠
〝墓標〟照らす純銀の刃となれ
終焉らぬ城の中 今夜もまた一人贄となる
畏れを抱き見よ 我等は紅い悪魔
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・読み
わかきいのちは せつなにひらいて
かたくなにかたくなに とわをこばんだ
たけきちからは もろさとどうぎで
ひそやかにひそやかにほろびをえらんだ
すすまぬびょうしんをおきざりにしたぎんのとけいが
このとりかごのなか とらわれていた つみびとはだれなの
ねむらぬしろのなか こんやもまたひとりにえとなる
もろびとこぞりこよ なげきをたてまつれよ
いのちのさそいみず あかくあかくあかくかわとなる
おそれをいだきみよ われらはあかいあくま
こぼれたすなつぶ さかさにまわして
そそいだらそそいだら もどれるだろうか
よるをくりかえし せいにしがみつく
のぞむならのぞむなら かなうとしんじて
もうにがしはしない たったいちわのあおいとりさえ
こうかいのめいきゅう ぬけだしたいの にどとはなさないわ
ねむらぬしろのなか しょうじょらはまたひとりにえをよぶ
もろびとこぞりこよ なげきをいやすすべを
いのちのあかいかわ くらいくらいくらいみなぞこに
ささったぎんのはり われらはあかいあくま
しんくのフルムーン あこがれさえもとどかないあのひとの
ねむるはなぞの てらすないふのやいばとなれ
ねむらぬしろのなか こんやもまたひとりにえとなる
おそれをいだきみよ われらはあかいあくま
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