あの日聞こえた僕の声 ごく普通の昼下がり
ある日聞こえた神の声 ただ短い夏の夢
一つのお告げで悟った僕なんかにとってはさ
ある日受けたこの傷が深すぎたのだろう
あの日願った僕の夢
あの日僕の描いた宝物
忘れたくなかったものたちは
まだ他にもあったはずなのに
今に見えているこの景色は
こんなにもくすんでいたろうか
かつて見えていたこの風景が
汚れていなかったかどうかなど
今の僕にはわかりやしないけど
ある日見たはずの叙景 ごく普通の白昼夢
ある日言ったはずの話 ただ儚い朝の霧
二つ目を失くしてしまった僕なんかにとってはさ
ある日受けたこの響きが浅すぎたのだろう
あの日笑った僕の声
あの日泣いた僕の思い出は
おぼろげに記憶に光を当て
形を残さずに消えてゆく
昔に見えていたこの世界は
一体どんなものだったろうか
思い出せない僕の歴史を
ほら今で塗り替えていこうよ、さあ!
あの日願った僕の夢
あの日僕の描いた宝物
忘れたくなかったものってのは
これで合っているのだろう!
あの日願った僕の為
あの日僕の抱いた空想を
忘れたくなってしまわぬように
誇らしげに目の前に掲げて
昔に夢見たこの世界は
もっときらめき輝いてただろう?
過去の理想を手探りで
求め続けよう
あの日見た景色を
未だ持つこの憧憬を
今からこの僕のこの手で
探し続けよう!
あの日
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