セカイはヘイワなんだってさ
ミンナがエガオで暮らすってさ
そんな世界がどこかにあるってさ
ボクの場所からじゃ全然みえないんだ
イタイイタイ言葉が
降り注いでさ
両腕じゃ足りない
くらい傷ついてさ
声は枯れて堕ちた場所から
見上げた空は何色?
ダレもがアイサレてるってさ
ヤサシサがアフレてんだってさ
そんな人が近くにいるってさ
一人きりのボクには信じられないんだ
タカイタカイ場所から
見渡してみたって
ヤサシサやアイなんて
見えやしないんだ
砕けた心が流した涙の
温もりだけは本物
もがき続けても
手を伸ばしても
掴むものなんて
何にもないんだよ
「さよなら」
イタイイタイ言葉も
嘘だらけの世界も
もううんざりだよ
タカイタカイ場所から
見渡す限りの
モノクロの世界に
居場所なんかないよ
どこか遠く美しい世界を
探しにいくんだ
ここから
Beautiful World
いつもの様に出かけていきましたよ。
お隣さんは言いました。
疲れた顔をして、でも眼だけはいつも綺麗で。
よく空を眺めていたんですって。
テーブルの上には書置きがひとつ。
「もっと綺麗な場所へ行きたいと思います。」
立ち入り禁止のテープも無くなって撤収の支度も終わります。
大きな『シミ』を見下ろしながら小さく呟きました。
「こんな狭い路地裏から、一体何が見えたって言うんだ?」
碌に空も見えない雑居ビルの狭間に、鮮やかに咲いたであろう華の跡はラーメン屋のポリバケツから漏れた汚水と見分けられなくなっていくのでしょう。
「どんな場所だって、ここよりは綺麗だったんじゃないのかね?」
路地裏から通りに出ると派手なネオンに目が眩みます。
雑踏、喧噪、人の波。
ありふれた日常がそこにあり、ありふれた生活が営まれていました。
「俺は嫌いじゃあないんだけどな。」
少しだけ肩を竦めると、彼もまた人の波の中へと消えて行くのです。
きっと誰もが同じように。
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