いつか空飛ぶ鳥になりたい
空に絵を描き
舞踊る渡り鳥達よ
あの大空からは何が見える？
夢の中で飛ぶ僕は
大地駆ける黄色いライオン

弱肉強食のこの世の中
頂点に君臨する僕には
知らぬものなど無いと

下しか見ない大地の王は
あの綺麗な空を見ることはない

僕が見る空は何時でも曇天
だから
いつしか僕は空を見ることに脅える様になってた

一度でいいから空を見たい
雲の先には何が見える？
空は何色？
僕は目の前しか見ていなかった
夢の中で見る僕の空は
まだモノクロ写真の様で──

独りで居るのは淋しいよ
本能（心）に身をゆだねてた僕は
今初めて心が泣いている事を知った
何でだろう？自分の気持ちが分からない

自分の持たないものを手に入れたくてもがいてる
僕は
きっと渡り鳥の様に生きたかったんだ

生まれ変わったら鳥になりたい
宇宙（空）まで自分自身の翼で
何処迄も何処迄も
空から見る僕らは米粒？
夢の中で飛ぶ僕は
王の小ささに驚いたんだ

これじゃあ王サマ失格かなぁ
それでも自由に飛べたらどんなに幸せだろうか
考えれば考える程
大地と言う名の鎖に繋がっている様な気がしてしまう
僕は贅沢何だね

ある日顔を上げるとそこは
一面綺麗な青色の空だった
夢の中の空に色が付き
僕の心は晴れ渡る

空飛ぶ鳥にはなれなかったけど
あの綺麗な空が見えたよ
青い空が
僕の視野は広がった
今を見ている僕は
大地駆ける黄色いライオン