去年の夏に行った花火大会。
初めてのデートどきどき浴衣。
ラフなTシャツ姿の君を見て少し後悔。
そうっと近付いてシャツの裾をひいたっけ。
少し照れてかわいい、そういった君に愛おしさを感じたよ。

君は大きな打ち上げ花火がすきだと言ったけれど
僕は儚く終わる線香花火がいい。
長く残るのなんていやらしく思える。
そういうと君は決まって笑ったんだ。

初めて見た花火は線香花火だった。
風に揺らされていつ落ちるか分からない、
そんなスリルにどきどきした。
手に向かってぱちぱちと爆ぜた火花に思わず手を放しちゃった。
線香花火はじゅわり、灯を消した。

手を放しちゃいけなかったんだ。
今でも残る後悔。
花火大会、Tシャツ姿の僕の隣に
君はもういない。

君は大きな打ち上げ花火がすきだと言ったけれど
僕は儚く終わる線香花火がいい、なんて。

今でも好きだといったら、きみは笑うかな。
いやらしいのは自分だ、
流れる涙は打ち上げ花火を消さない。
頬を伝って、爆ぜ始めた線香花火を消した。

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  • 非営利目的に限ります

線香花火

初投稿です。

夏ですね。
私の好きな花火は線香花火です。
打ち上げ花火も素敵だし、かっこいいけどあのプツン、とコンクリに落ちて黒くなっていく線香花火をみると泣きたくなります。
切ない、死んでほしくない、風め、というように。

閲覧数:63

投稿日:2011/07/10 17:04:57

文字数:443文字

カテゴリ:歌詞

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