風が窓をそっと揺する音 ラジオからは静かな天気予報
“宵のうちから朝方にかけて しとやかに雨が降るでしょう”

灰色の空 がらんどうの部屋 ひとり膝を抱えて
窓辺のプリムラ 冷めかけた紅茶 ただじっと耳すませてる

雨がやってくる ひっそりとやってくる
木々の若葉を 優しく濡らして 何もかも洗ってゆく


ヘッド・ライトがぼやり霞む カーテンの向こうは雨煙
雲を紡いだ銀の糸のように 乾いた街を潤してゆく

洗濯物の匂い 弾む雨音 何も要らないよ
窓の雨粒 思わず辿る 小さな頃のように

雨がやってくる 静かにやってくる
夜明けについた 頼りない嘘も 白い影残して曇り空に消えた


傷ついた記憶 こぼれた涙 忘れたいものばかり
近づく雨音 一滴の雫 そっと心に波紋落とす

雨がやってくる 穏やかに降ってくる
縮んだ心 そっと溶かして 私を洗い流してゆく

雨がやってくる 優しく降り注ぐ
全てを包み 柔らかく潤す 新しい日々が始まる

明日天気になあれ・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

雨がやってくる

―――雨ふり

雨も悪いことばかりじゃない、と最近の天気をポジティブにとらえたいがために書きました。

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投稿日:2013/07/28 22:34:54

文字数:433文字

カテゴリ:歌詞

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