#6-2「みんなちがう」




一方のミク達は…


「レン、みてみて!ネルさんの髪、すごくキレーだよ!ミク姉のみたい」


リンが路上でキャッキャとネルの周りをぐるぐる回りながらはしゃいでいる


「きっと、ネルさんって、ミク姉みたく歌が上手なんだろうなぁ」

「ねぇねぇ、ネルさんはミク姉のネギみたく、何か持ってるの?」

「あ、そうだ!今度、ミク姉と私と一緒にお買物にいこうよ!」


リンのとめどないマシンガントークが炸裂




「うるさいっ!!」


そして、突然ネルが叫ぶ

ネルの周りを踊るようにしてぐるぐる回っていたリンの動きがピタッととまった



「…えへへ。おこられちゃった…」


リンはしまったとばかりに手を頭にのせた



「あ、あの…ごめんなさい。リンちゃんもネルさんに会って嬉しくて、ちょっとうかれちゃっただけなの」


ミクがリンの代わりにあやまる


「うるさいうるさい!ボクは初音ミクとは違う!」

「えっ?」


突然のネルの言葉にミクは驚いた


「そ…それはそうよ。ネルさんは私なんかとは違うわ」


ミクはネルの言葉の意味がよくわからなかったが、流れで同意した


「おまえにボクのなにがわかる!!」


しかし、ネルの謎の怒りはさらに大きくなるばかりだった


「ネ…ネルさん、落ち着いて。」


レンのその言葉にネルは、はっとした


「……ごめん…つい」


ネルは下を向いたまま謝罪した






…………沈黙が続く





「いや、だれにでも、ついしちゃう事ってあるよね!こないだ俺も、ついついリンのミカンを食べちゃったし。ははははは」


沈黙に耐えきれなくなったレンがしゃべりだす


「レン…いまはそんなこと言う時じゃないよ」


先ほどまでの、はしゃぎようが嘘のように冷静にリンがいった


「ごめんなさい…」


レンはしゅんとした




「ネルさん。私…何かしたかな?ネルさんが気を悪くしたなら謝るよ。ごめんなさい」


ミクはネルに近付いて頭を下げた


「そうやっていい子ぶったって、あんたはどうせ……」


ネルはそっぽ向いて舌打ちした


「ネルさん…」


ミクも下を向いてしまった




その時、リンの携帯が鳴った


「もしもし?……あ、うん。…わかった。じゃぁ、いまから帰るね。………うん、それじゃまた」

「だれから?」

「ルカ姉。準備できたから帰っておいでだってさ」







リンとレンがどうしようかと顔を見合わせる

そして、お互いがうなずく



「ミク姉!ちょっと一緒にきて!実は相談があるんだ~♪ レン、ネルさんのことはよろしくね~」

「え?ちょっ…ちょっと、リンちゃん?」


リンはそういうとミクの腕を引っ張って通りの向こう側にいってしまった




「では、ネルさん。俺たちは先に寮にいきましょうか。まったくこまったもんですね~リンには。ははははは」

「……そうね」


レンは一生懸命笑ったが、ネルは笑ってくれなかった


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#6-2

ネル!君はそんなやつだったのか!
いや、ごめん。ほんとごめん。
なんか、こうなったww

そして、ここにきて自分の中で、リンにも追加設定がww

閲覧数:323

投稿日:2011/12/19 01:38:06

文字数:1,277文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • june

    june

    ご意見・ご感想

    しるるさんのリンちゃんはうちのミクさんと一緒ですねww(今書いている方の)

    ネル、何かありそうだな……w

    2012/05/14 16:01:45

    • しるる

      しるる

      今思えば、このときから私、リンちゃんが好きだったんだなぁっておもいますww

      2012/05/14 17:18:38

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