この赤が咲き誇る季節
狐の提灯手に灯し 今夜も君を待つ

白の浴衣が月明かりきらり反射した
もう二度と会えない 分かってるのに
手くらい伸ばさせてよ

あのとき冷たい君の唇にキスをした
「お別れだ」
君に触れた唇が染まる
その色忘れられない甘美な緋
君の瞼に隠された瞳のような
今年もお別れの場所で涙流すよ
また会いたいと
足下咲き乱れる悲願花

彼岸花咲き乱れる土手で
いつものくだらない話をした 最後の君と知らず

僕の知らない君の顔 きれいと涙した
もう二度と会えない 分かってるのに
どうして?生きているようで

今夜冷たい君の唇にキスをした
「お別れだ」
君に触れた唇が冷える
また一年 忘れない君の体温
君の瞳があったはずの空洞にキスして
今年もお別れの場所で涙流すよ
また会いに行くと
足下踏みにじられた悲願花

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

悲願花

――あの人は赤の華に連れ去られたようでした。

少し拗らせた最後まで一途な恋の歌詞。
和風に仕立てて頂けたら幸いです。

閲覧数:126

投稿日:2015/09/24 22:17:24

文字数:362文字

カテゴリ:歌詞

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