「んじゃ、まったねー!」

白いリボンをふわふわと揺らし、別れを告げるリンにコクリと頷いた。

「レン、行こうっ!!」

朝から高いテンションに毎回付き合わせられてるレンが呆れた表情で走るリンについて行く。

去年はリンとレンとクオ、私とクラスが一緒だったが、2年になったらまっぷたつにクラスが別れた。





私のワガママで学校はなるべく遅く着くようにしている。

早く来ても誰とも喋らないから。

淋しくないよ?

だってつまらない話に付き合って嘘笑いしてるより、まったくいい。

そんな私にぴったりな独りの席。

うちのクラスは奇数だから一人の人が出てくる。

それが私。





皆にとって楽しい時間の終わり告げるチャイムが鳴る。

サーッと滑り込むように座る、クオ。

クオは人なつっこいから皆に好かれる。

そんな彼の席は私の斜め前。

先生はホームルームを始める。


ん?

先生の隣にくっついてるあの青いのはなんだ。


「おい。あれ、転校生ってやつじゃね?」

耳打ちしてくる、クオ。

「かもね。私の隣に座るぞ、きっと。」

考えただけでもアイツが可哀そうだ。


あの青いのが自己紹介し始めた。

「ぇっと、始音 カイトです。

ちょっとした都合がありまして、こちらに越して来ました。

よろしくお願いします。」

あの青いのはカイトと言う名らしい。

クオに負けないでかい身長をパタンと畳みお辞儀する、青いヤツ。

「そんじゃ、初音の隣に座ってくれ。」

ザッと私の方を見る男女。

そりゃ、見るわ。

顔がまあまあな奴をほっとくような馬鹿な女子は私以外居ないもん。





ストンとイスに腰を落とすなり、私に話掛ける青いヤツ。

「僕、始音 カイト。

さっきの自己紹介あんま聞いてなかったでしょ?」

「なんで聞かなきゃダメなの。」

クオが始まった…と言う顔を私向ける。

「ありゃ。

僕と仲良く出来ないタイプ?」

「じゃあ聞くケド、なんで私があなたと仲良くしなきゃダメなの。」

私は冷淡に答える。







これが私の天敵。







クオがほんの一瞬暗い顔をしたのは気のせいだろうか。













ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【狂おしいほど】大きな箱より小さい箱を。【かき回して】

こんにちわ、YUKAです。

私の小説で初めてカイトを登場させましたぁ!!!

感想お待ちしております♪

閲覧数:407

投稿日:2011/02/19 21:45:57

文字数:934文字

カテゴリ:小説

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  • ゆるい神様

    ゆるい神様

    コメントのお返し


    お話の続きゎ次回のお楽しみ♪

    クオがカイトをにらんでr…

    怖ぇ

    2011/02/19 21:49:49

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