ブルームーン達の家の地下ライブルームでやることになっていて、誰もいるはずがなかった。

しかし、何故だろうか。

ライブルームのドアの向こうから、何やら話し声がする。

「どういうことだ?」

「ミーティングしかしてなかったから、誰も言ってないわよね?」

ブルームーンとブラックスターはううん・・・、と考え始めた。

そしてストレンジダークはこう言い、少しドアを開けた。

「・・・・ちょっと、覗いてみよう」

音が立たないよう慎重に開ける。
その中には・・・・・。

沢山の、モジュール。
いや、もじゅみね。

「!?みんな!?何してんの!?」

パンキッシュが驚きの声を上げる。

それに続いて、ブルームーンやブラックスターも覗いて、口を大きく開ける。

「なんで、ここに?」

率直に聞いてみると、まず声を出したのはアシンメトリーLだった。

「今日、パンキがアンインストールされる、ってマスターから聞いて」

淡々と話すアシンメトリーLに続き、アシンメトリーRも声を上げる。

「それでっ!何処にいるのかマスターに問い詰めて此処にきたんだ!」

ストレンジダークはいち早くステージに登り、部屋を見渡す。

ざっと見ただけでも、彼らBBPSを除き、今いるペア、チームもじゅは
アシンメトリーコンビ、ネームレスコンビ、デフォルトコンビ、アペンドコンビ、リモコンコンビ、藍蘇コンビ、藍蘇狐コンビ、扇蝶コンビ、スタエナコンビ、スクウェアコンビ、花札組、SWチーム、
単独もじゅは
リアクター、スクールジャージ、チアフルキャンディ、スターマイン、メランコリー、キュート、トラッドスクール、生徒会執行部、EoEスタイル、トリッカー、シザーズ、陽炎・・・


まだいるだろう。なんせ40畳はある部屋。
それがもじゅみねで埋まるとは、すごいものだ。

「ねえ、青、黒、パンキ。歌わないの?」

「楽しみだな~!」

「ワクワク♪」

ステージに既に登っていたストレンジダークと、続けて声を上げるスタイリッシュエナジー達。

皆瞳を輝かせて、楽しみにしている様子だ。
パンキッシュもブラックスターもブルームーンも

「よし!!」

と、気合を入れ、ステージに登って行った。

「キマってるね、彼ら」

「まあ、キマってるね」

素直になれないシザーズを、ちょっとでも、と思い、気にかけるトリッカー。

「すごいです!!!わーっわーっ!!」

「ミッター!ちょい落ち着いて下さいよ!分かりますけど!始まってから!!」

心の底から喜びを表現するトランスミッター。
もう少し、と、飛び上がりそうな気持ちを抑えるレシーバー。

「いいね~!」

「だな!」

「なにせもじゅみねの中で楽器プロは悪童とあいつらだけだからな」

「あ、これ、プログラム!」

「お、サンキュー」

期待を連ねるスクールチーム。

他のモジュールも、ほんわかと目を輝かせてている。
パンキッシュは、こんな仲間を持て、きっと幸せだろう。

キラキラと部屋を照らすミラーボール。
その光を反射する程に輝く楽器。
明るい、ライブルーム。

だが、何よりも輝いていたのは、パンキッシュの青い瞳だろう。
薄っすら涙がかかっているのが伺える。

だがパンキッシュはフルフルと首を振り、涙を奥底にしまい込んだ。


「よし!始めるわよ!!」

「おう!」

ブルームーンとブラックスターの声を合図に、彼らは楽器を構える。

そして、演奏が始まった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

気づいた頃には・・・3 (もじゅみね)

その3です!!

閲覧数:508

投稿日:2013/11/20 23:25:09

文字数:1,451文字

カテゴリ:小説

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