今夜もまたアナタは苦いコーヒーを
不味そうに飲み干して夜の街へと行く
そしてまたワタシもいつも通りに
鎖に繋がれたまま独りぼっちなの

「ねぇ、どこ行くの?」後追いかけても
目の前で閉まる重く高い扉
この身縛る鎖 どうにか解いても
堅固な壁と窓に囲まれお手上げよ

儚い月影がワタシを照らす 小鳥囀る夜の森
「楽しそうね 遊びに行きたいわ」
でも 手を伸ばしても見えない壁が自由と本能を阻むの

Meow 深夜零時に猫は啼く
どうして? ねぇ、どうしてワタシを縛るの?
『外は危険だから』って余計なお世話よ
それとも縛り付けるのがアナタの愛なの?

Meow 夜も更ける頃猫は踊る
息苦しい部屋の中 哀しい舞を
ワタシを愛してると嘘でも言うのなら
今すぐ鎖と首輪を外して頂戴
ワタシはアナタが好きなんだから……

今日もまたアナタはワタシを愛でる
独りぼっち同士の傷の舐め合い
このままの関係も良いものだけど
何時までも同じだと飽きてきちゃうわ

「ねぇ、もっと愛してよ」ねだってみるけど
アナタはいつも頭しか撫でない
不満げに尻尾の鈴を鳴らしても
その仕草さえも可愛いだなんて……

冷たい月影がワタシを射抜く 静寂包む刻の中
「今夜はいつもより深く酔わせて」
いつもいつもワタシを置いてけぼりにしている罰よ

Meow 深夜零時に猫は啼く
ほらほら さぁ、早くワタシと愛して?
頭だけ撫でるなんてそれじゃつまらないわ
身体中を優しく撫でて温もりを頂戴

Meow 夜も白む頃猫は踊る
アナタとベッドの上で一夜きりの舞を
暑苦しい衣服なんて脱ぎ捨てて
今宵は肌を重ねて眠りましょう
あなたの心に触れていたいから……

まだまだそれでも アナタはワタシだけを見てくれない
アナタにはワタシだけがいればいいはずなのでしょう?
そうやってまだワタシを焦らすつもりなの……?
お願いだからワタシだけを見てよ……!

Meow 深夜零時に猫は逃げる
首輪外し 開いた窓から外へ
さぁ、捕まえられるなら捕まえてごらん
早くしないと本当にいなくなっちゃうわよ?

眩い月影の中猫は踊る
軽やかなステップに凛と鈴鳴らし
今夜だけは猫撫で声で甘えてあげる
だからアナタも猫なんか被らないで

Meow 夜が明けるまで二人は踊る
汗みどろになって踊り疲れたなら
あの日みたいにワタシを抱き締めて
そっと頬っぺたにキスをして頂戴
もっと深く奥まで愛して頂戴

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

深夜零時に猫は啼く

この歌詞は飽くまで猫(♀)の視点で書いています。決して猫耳少女の視点からは書いておりません。まぁ、わざとそう誤解してもらえるような表現にしているのは事実ですが。
というわけで4作目です。少しは作詞の腕も上がったのでしょうか。不安でなりません。ですが、精進あるのみなのでとにかく投稿していきます。取り敢えずは、この作品を気に入ってくれる方がいることを心から望みます。

閲覧数:90

投稿日:2016/04/29 00:54:37

文字数:1,018文字

カテゴリ:歌詞

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