ふわふわふわと 稲穂を揺らす秋風が
君の頬を撫でるとき
夕方の空 青と橙の境目がとても綺麗で
たまにはと 感傷に浸りたくなるのです

蝉の合唱 子供達がコーラスつけて
今年も夏が来たんだと思う
不細工なブタ型蚊取り線香とか
おばあちゃんの 不格好な西瓜
どれも全部夏の色に染まっていた

自転車の補助輪外す練習は
夕焼けが 支配するまで毎日毎日
十五回くらい転んだら
十五回くらい立って
もう転ばなくなったんだけれど
それがどうしてか 少し切なかった。

日が暮れるのが少しだけ早くなった頃
屋台の金魚を入れてた袋に
いっぱいに夏の空気を入れて
しっかり口を閉じた。
確かに閉じ込めたはずだったのに
夏は密封容器も
するりと擦り抜けてみせるから
僕はなんだか憎らしくなったんだ

ああ 夏の匂いがする
シャツを箪笥にしまってしまうと
ああ 夏の匂いがしない
必死に鼻で探るのに
もう 夏はどこにもいない
いつも僕を置いて行くの
夏はやんちゃで、でも優しくて
淋しがりな癖にね。

黄金の稲穂を撫でる僕の手が
君の頬も撫でるとき
秋風が夏の匂いをさらっていく
僕の知らない遠いところに連れていく
また会えるかな?

…夏は無口で恥ずかしがり。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夏って、風情があって素敵だと思います^^

まぁぶっちゃけ、暑くて苦手なんですけど。
春とか秋が好きです。(

閲覧数:58

投稿日:2010/02/10 19:46:13

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました