僕は何も持ってない
君は何を失った
僕は君が羨ましくて
君は何が羨ましいの?


小さな小さな僕は
夢を手に入れたんだ
大きく大きくなって
何もかも見返す夢を

小さな小さな僕は
ナイフを見つけたんだ
少しは大きく見える?
今よりも大きく見える?

戦う術を知って見た景色は
今までより広く、広く

それでもまだ足りないや
もっともっと高くなって
いつかきっと超えるんだ


少し大きな僕は
壁を前に足が竦(スク)んだ
目眩がしそうなほど
大きな大きな壁なんだ

今の僕ならできる?
この壁を越えられる?
恐る恐るだけど確実に
少しずつよじ登って

上に乗って見た景色は
今までより高く、高く


なんて最高の景色
悦に浸る瞬間に
壁は消えて 真っ逆さま


何もない暗闇のなか
意識はとうに手放し
それでも朧げに映る
遠く彼方の君

僕など興味のない君に
ただ傍に居てほしかっただけ
ただ気付いてほしかっただけ
ただ・・・ただ・・・


一切を遺さずに
砕け散った後には
再生などしない身体
家来共の嘲笑い

あぁそうさ独りきり
幼い頃聞かされた
滑稽なる男に似る
見捨てられたお姫様

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ハンプティ


目の前の壁に立ち向かうお姫様のお話

閲覧数:85

投稿日:2013/03/18 21:01:32

文字数:493文字

カテゴリ:歌詞

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