ふっとしたことで、海を越えてきました。
一つ忙しい街からまた一つ混雑する町へ。人生は旅と例えてよく言うけど、
現実の旅もよくする。旅しなくては居られない性分かも。
記憶での最初の旅は、汽車で近くの大きな町へゆく。それがとてもゆっくり走る汽車だったが、戻ったとき人に自慢げに言ったのが、”私一番好きなのは遅い汽車ですよ。”っと。
次に印象深かったのが、学校の友達と二人で、共通の町に住むそれぞれの親戚の家にいったときのこと。それもまた汽車に乗るが、切符代を節約するため、目的地の一つ前の駅までしか切符を買わなかった。賢いか愚かか、ただの自己満足で、残りの距離を歩いた。
それから、とてもとても遠い街の学校へ行くため、長い長い時間汽車に乗ることが容赦なくされた。
やっとのことで故郷にもどったら、今度は海へ越えてまた新たな目的地。そこからは放射状に世界へ旅をのびた。
疲れ果てて戻ってきては、また新しい旅を準備する。
明日は、この町で目覚める。
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