♪夜瑠紀アル目線
二階の部屋を一通り回って次は一階のマスターさんとキクヨさんの部屋を見せてもらうことになったッス
-マスターの場合-
「マスター、今の時間やしアニメの録画消化でもしてるかなー?」
「マスターさんってアニメ好きなんスか?」
「みたいやねぇ…あたしも詳しいこと知らんけど。マスター!邪魔するでー」
「邪魔するなら帰ってー」
「あいよー」
そのまま踵を反して廊下をあるいていく姉貴…
「何やってんのアルぅ!そこはツッこむところ!!」
「え…?」
きょとんとしていると後ろから肩を叩かれた
「あははwアル君はまだ分からないよねごめんごめん」
部屋から出てきたマスターと姉貴が笑っている…これ、面白いッスか?
「なんてゆーか伝統みたいな…?」
と姉貴に説明されてもよくわからなかったッス。
「まぁ、汚い部屋ですがどぞうー」
マスターさんの部屋はいたって普通…本棚には漫画雑誌と単行本とゲームソフト。机には教科書が散乱してるッス。
「マスターの部屋やしなぁ…面白そうなもんないなー」
「何そのがっかり!私に変な期待するほうが悪いって」
「面白くなくないッス!普通でも充分参考になるッス!」
「フォローなってへんよ、アルw」
お邪魔しましたー、と部屋をでて次はお隣のキクヨさんの部屋ッス
-風音キクヨの場合-
「おキクー、邪魔するでー」
「はいはい、いらっしゃいませ~」
姉貴が声をかけるとすぐに戸が開き、その先にはキクヨさんが笑顔で立ってたッス
「アルくんのお部屋訪問なんですわねぇ、楽しそうでいいですわね」
「楽しいっつーかイタい目もあったけどw」
「あれは姉貴がフノオさんに…!!」
「フノオさんと何かありましたの?先程出かけて行かれましたけど…」
「え?新しいバイトでも始めたんかな」
「まぁまぁ、立ち話もなんですので中へどうぞ。今お茶を淹れますわね」
そういって招かれた部屋に一歩入ると、ふわっ、とお茶の香りがした
「粗茶ですが、どうぞ」
「あ、ありがとうございますッス」
「は~、キクヨの淹れた茶はいつも美味しいわー」
「そういえば亜種中キクヨさんだけ一階の部屋なんスね?」
「畳あんのがこの部屋だけやったから、キクヨは畳がしっくりくるやろ?」
「…確かに!」
見回すと、床の間の花瓶には名前のしらない綺麗な花がいけてあって、ガラス扉の棚には様々な茶碗や湯飲みが並んでいた。まさにキクヨさんらしいッス…
「ごちそーさん。いつみてもこの部屋、19の乙女の部屋とは思われへんなぁ」
「…え?」
「同年代の女性のお部屋は可愛らしいぬいぐるみとか多いですものねぇ」
「これはこれでおキクらしくてあたしは好きやけどー」
「あのー…姉貴…?」
「どしたん?」
「…キクヨさんって歳お幾つなんスか?」
「は?だからアンタと同い年の19歳」
「ええぇぇ!!?同い年ッスか!?俺てっきり姉貴と同い年くらいかと…!!」
「まぁ、造られたんは同じぐらいやったけど」
目線と人差し指が何度も自分とキクヨさんの間を右往左往。はにかんでこちらを見るキクヨさん。お…大人ッス
「私の部屋で何かお役にたちましたか?」
「とても参考になったッス!自分らしく自分の部屋を作ればいいんスね!」
「そーゆーことwアルの部屋がどうなるか楽しみやわ」
すっかりキクヨさんの部屋でくつろいでいた時
ピンポーン
「誰やろ?」
パタパタと部屋を出て玄関に走る姉貴。戸を開けた先には―――
「アルー!ヒトが倒れとるー!!」
――行き倒れ…ッスか!?
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花檻すずめ
ご意見・ご感想
そういや久しぶりだったわー(*´∀`*)
れこたんのかわいくて好き('∀'●)
あたしこんなのほほんな
かわいいの書けないから……
2011/11/20 23:46:48
0-ko
最近書く時間がなくてねぇ…ネタは溜まってるんだけど(^ω^;)
自分からすると逆にシリアスな話書ける人が羨ましいよ!私だと全部ギャグになるからねwww
2011/11/21 01:55:27