【ブラックアウト】
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誰もが思うかもしれない
誰もが願うかもしれない
そんな当たり前な未来図を
無邪気に夢見た僕が嫌いだ
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そうだあの頃は純朴で
そしてあの頃は快活で
ママが敷いたレールのその先を
僕はいつしか「未来」と呼んだ
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「大丈夫」 理由のない声を
言葉を飲み込んで何年目?
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1人でも生きられるはずだった
強い大人になれるはずだった
だから怖いものなんてなかった
怖いものなんてないはずだった
正面から歩いてくる誰かを
気づけば大袈裟に避けてたように
きっとまたひとつ臆病になる
怖いものがまたひとつ増えていくんだろう
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好きなことを仕事にして
好きな人と笑いあって
そんな当たり前な未来図を
勝手に託した僕が嫌いだ
a
そっかあの頃は馬鹿だった
そしてあの頃は無知だった
綺麗な言葉だけを信じてた
疑うことを知らないままで
b
「大丈夫?」感情のない声が
瞳が憐れみに満ちている
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誰に頼らなくても生きていける
根拠の無い自信に溢れてた
だから怖いものなんてなかった
怖いものなんてないはずだった
いつか行く手塞がれた瞬間を
昨日の事のように思い出して
僕はまたひとり耳を塞ぐ
怖いものがこうやって増えていくんだろう
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痛いのは実はすごく嫌いだし
大きな声も圧も怖いんだ
でも情けなくてみっともなくて
涙なんて見せてたまるもんか
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素直に生きてみたら簡単に
裏切られて後悔刻んでく
何回目の傷で気づくんだって
前回も思い知ったはずなんだ
僕に向けられた声ひとつで
容易くわけもなく怯んだように
きっとまたひとつ臆病になる
怖いものがまたひとつ増えていくんだろう
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