雨の中濡れる
人混みを避ける
吐いた息が凍る
湿っぽいペトリコール
水槽に沈めた不安や灯りが
傾いて見えた気がしたんだ
相変わらずの曇天
閑静な住宅が立ち並んだ
閉塞感に眩暈がしている
逆光のpngを消した
心象風景とは遜色ないが
綺麗じゃないや
いやでも応でもないけど
本当はああだった
信号を待って歩き出すくらい簡単だった
そんな未練も嘘も自省も全部
何でもないと歌った
らら
(count)
脆弱な精神と酔いしれて
乱離骨灰に惨めなアルカイスム
枘鑿相容れず枢縷々括る
大都会と拉げた核弾頭
もういいか
車軸を流し刺さるように
まだ君は泣いている
僕は立っている
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