「晩餐」
依然 街は未だ闇に葬られて
催涙の悪魔に取り憑かれて
際限など無い眩暈の所為で
また今日も吐き気 催した
フラついた足元は掬われて
羨んだ貴方に成れなくって
もういいかな? バイバイさ
不練 言葉未だ覚束なくって
曖昧な言葉が管を巻いて
相対する感情論なんて
相手にされずにお終いさ
微睡の淵にただ佇んで
恋情も闇に葬り去って
もういいよね? バイバイさ
愛情を喰らい尽くしたんだ
だからもう愛されはしないな
信仰心だって腐っていたんだ
愛憎 渦巻いて穿った
明日の朝焼け諦めた
これが私の最後の晩餐だ
「お食事はどなたの愛で作りますか?」
「無論、私を殺したあの人で。」
十字架に磔られた
あの馬鹿みたいな笑顔が滑稽さ
故に貴方の言葉の裏表
踵返して遂には牙を剥く
「美味しくなくて、反吐が出ちゃうわ。」
次の”愛”はどうしようか?
偽善 口は未だ嘘だけ侍らせて
催眠かの様に指を折って
最低な悪夢により縋って
また今日もゴミ箱にポイだ
無駄なんだ あの日を巻き戻して
浮ついた頭こんがらがって
盲信だ そうだった
未練 焦がした貴方への愛情も
蜃気楼の先に消えやがって
心中穏やかでは無いようで
心臓を安く投げ打った
瞞しのピエロらが微笑んで
まだ知らぬ貴方に棘を刺して
もう死んでしまった
宗教くらい尽くしたんだ
だけどもう愛されはしないな
虚栄心だって満たしていたいわ
迷迷の夜に漂って 冥冥な夜にただ酔って
陶酔 私の最後の晩餐ね
「味付けも貴方を殺したこの人で?」
「異論、私が愛したあの人で。」
不可思議な花と果実を
今 円卓に並べて頂戴な
注ぐワインの音が心地よくて
駄弁る暇にナイフと爪を研ぐ
「美味しくなくて、欠伸が出ちゃうわ。」
次の”愛”はこれにしようか
愛情を喰らい尽くしたんだ
だけどまだ愛してくれないか?
忠誠心だって芽生えていたんだ
愛を食してまた酔って 愛の傀儡に倣った
これは私の最後の晩餐だ
「お食事はどなたの愛で作りますか?」
「無論、私が愛したこの人で。」
この酔いが醒めぬ世界の
あの馬鹿みたいな私が滑稽さ
故に瞳が零した愛情は
闇に葬れど 未だ 夢現
「美味しくなくて、反吐が出ちゃうわ。」
つまり愛は腐っていた
コメント0
関連動画0
歌詞設定作品1
ご意見・ご感想