君が植えた球根は、
今も水あげているよ。

二人変わったんだ。
力無く、そう愛想笑いで。

傷つく勇気もないから。
虚勢をはると楽なんだ。

満たされるココロ、もう無いから。
僕はいつも顔に作り笑い。

刻んでゆく時間の中で。
つぶやいた「独りにも慣れたさ」。

遡る記憶の中、
愛してたのは、ただ「自分」だった。

僕ら暮らしたあの日も
忘れ、今は、胸も痛まないよ。
強くなる日差しの部屋から
ベランダに咲くヒヤシンス見ている。

過ぎていく時間の中で。
浮かんでは消えてく蜃気楼。

せわしない日々に霞む
聞き慣れた声はもう、響かずに。

僕は無くしたカケラを
拾い集め、もう思い出さないよ。
広くなったベッドの上から
ベランダに咲くヒヤシンス見ている。

あんなに二人惹かれ合って、
そう、幸せだったあの日々も。
互いの身勝手ばっかりに、
微妙に距離を奪い合った。

素直に言えば良かったんだ。
君と生きるこの瞬間を。
ただ僕は言わなかったんだ。
『一生守っていきたい』と。

あの日、夢見た明日も、
ゆるり、消えて、でも忘れないよ。
あれから何年か経っても、
同じ空、夕日見ているよ。

二人夢見た頃から
時は流れ、たまに思い出すよ。
日の当たる書斎の窓から、
この庭に咲くヒヤシンス見ている。

見ている。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ヒヤシンス:歌詞

ヒヤシンス:歌詞です

閲覧数:1,861

投稿日:2013/10/23 21:40:27

文字数:558文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました