アリスの前に一人の男がきた。
可憐なる少女の最期をみた彼が。



アリスは戻らない。
例え可憐なる少女が磔刑になっても。
奪った王を血祭りにしても。


男はアリスのフィアンセだった。
民はアリスを愛していた。
愛する者を失った悲しみ。
愛する者を殺された恨み。
愛する者を奪われた。

復讐を誓った。


でも、可憐なる少女はそんなことを知らなかった。
王子も知らなかった。
王子は可憐なる少女に惹かれ、可憐なる少女は王子に惹かれた。
そして、可憐なる少女は姫となった。
王子に唄を歌った。

幸せは続く、疑うことはなかった。


アリスは王に殺された。

アリスと可憐なる少女は国王の式典の時に、王座の前で唄を歌った。
二人の歌姫、アリスは鐘の歌声、可憐なる少女は鈴の歌声。
綺麗な歌を歌った。
だが王は可憐なる少女を気に入った。
アリスを処刑した。
歌姫は二人も入らないと。

王には逆らえなかった。


アリスを殺された民は可憐なる少女に復讐を誓い、フィアンセだった彼は王を殺すと誓った。
アリスは帰らぬ人になった。可憐なる少女は幸せになった。
可憐なる少女は王族の民に、アリスは冥界の民になった。

そして復讐は果たされた。



この国には二人の歌姫がいた。
一人は黄金の髪をしていた。
一人も黄金の髪をしていた。
一人は「可憐なる少女(アリス)」と呼ばれ、
一人も「愛された少女(アリス)」と呼ばれた。

同じだったはず。



「妹も此処にいいかい?」
愛された少女(アリス)のフィアンセの男はそういった。






姉(愛された少女)と妹(可憐なる少女)は 同じ 場所に眠る。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

二人の歌姫=Alice

二人の歌姫=Aliceを元に書いてみました。


話を逆から書いてみることに挑戦。
そして失敗。orz
自分で読んでも何か違和感がある。

しかも短い。orz

ホントにゴメンナサイ。

もっと本読もうと思います。


ついでに前のバージョン見てみてください

閲覧数:200

投稿日:2009/11/21 15:38:36

文字数:699文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • ku-yu

    ku-yu

    その他

    丹雫さん

    違う部分を楽しんで頂いて嬉しいです!
    その「違う」ところが一番不安になっちゃうのでそう言っていただけると安心します。
    アリスとガイアは結構気合入れました(笑)
    ブクマありがとうございました。

    2009/11/21 16:35:46

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