花と硝煙 / セカンドセカンド
夕立が止んだら
水面に映った
夏が見えたんだ
花が咲いている
夜空に
夢はあるけど
何も言えないから
下を向いている
ずっとこのままで
それだけ
揺らいだ僕を映す
あの夏空
何を描いて 何を隠してきたの
朝が来る前に全てを込めて
夜の隅に咲かせ
褪せた花火
涙を拭いたら
顔を上げたんだ
鮮やかな青が
胸を締め付ける
快晴の元
焦り出す胸が
陽炎が揺らめく
また彷徨うの
暮れる空にヒグラシの唄声
僕の夏がまた終わっていくの
朝来る前に全てを込めて
今しかないさ
火を付けろ この目に
揺らいだ僕を映す
あの夏空
夜の隅に咲き乱れた花火
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