傾(かたぶ)く月 佇(たたず)む 空に
煌めき 流れし 誰(た)が一雫
知る人はなし

ひらり 舞う 花吹雪と
散りゆくは ひとつの
淡き 恋心の 一片(ひとひら)ひらり

彼(か)の瞳 追う面影
物思う 横顔
刹那 花笑む先
花咲き誇る

幾夜(いくよ) 空降りしきる
五月雨 かき消しは 言の葉

求め 幻を 夢に見ては
現(うつつ)の空は 雨模様なり
緑濡らす 露落ちて 水面(みなも)が弾む

夜空 照らしては 咲き匂う
この想い 共に咲かせたならば
闇に溶けて雲間から 光降り注ぐのに

ひらり 舞う 紅の
落ちゆく水面(みなも)には
彩り美しき 浮舟(うきふね)流れ

隣 道違(たが)う人
紛れ 目に映る 彼(か)の姿

肩寄せ ふわりと 笑み浮かべ
紅く 頬染めた彼(か)の想い人
ふたり 心彩るは 優しき椛(もみじ)

気づく 眼差しは 優しげで
手を振った その残酷さを知らぬ
振り返したその先に 雪の便りを添えて

また季節は移ろう
時は流れ
この想いも

ふわり ふわり この淡雪のよう
触れては 消えてゆく 面影に
手を伸ばすことさえなく 口元緩め

空の涙 どうか叶いますよう
愛し彼(か)の人 幸多かれと
祈り 届け 空の果て
月夜に桜踊る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

祈りは時とともに

ざわわさんの【和風ロック】の歌詞募集に参加したく、考えさせていただいた歌詞です。→採用されました。(https://piapro.jp/t/VPKC)‪

女性視点。想いを秘めた、切なくも時を歩む女性の恋心を詩にさせていただきました。

閲覧数:391

投稿日:2019/03/13 13:44:52

文字数:538文字

カテゴリ:歌詞

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