Bright


プリズム散らした空
朝日に染まる　うろこ雲
淹れたてのコーヒーすすって
私はまだ夢の途中

読み止した本の扉絵の猫
「君は何者なんだい?」
首を傾げ彼が問う

始まりの朝はどこまでも澄み渡り
辿るべき道なんてもの　ここには存在しない
湯気がなびく窓　甘いミルクコーヒー
眠気に目を細めながら　私はぼんやりしてる
目覚め始めた街の隅で


どこへ行きたいのかを
書き込んだ地図広げても
雑然と並んだ言葉に
結局何も見えない

好きだった漫画　挟まったメモ
無邪気な私が生きた
あの日　過去の1ページ

始まりの朝はどこまでも真っ白で
描く最初の点の位置　今も探し続けてる
光揺れる窓　囁く鳥の声
今日も明日も迷いながら足跡を繋げていく
ここから…


始まりの朝を何度も繰り返して
行っては戻り　立ち止まる　そしてまた歩き出すの
茜が射す空　甘いミルクコーヒー
読み止しの本　この部屋から
私は飛び出して行く

どこへ向かうかも　決めない旅の途中
見上げる空は透明で果てなく突き抜けるよう
もしも何一つ　手にはできなくても
私がまた立ち止まって明日に迷う日が来ても
きっと今日を思い出すよ


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ぷりずむちらしたそら
あさひにそまる　うろこぐも
いれたてのこーひーすすって
わたしはまだゆめのとちゅう

よみさしたほんのとびらえのねこ
「きみはなにものなんだい?」
くびをかしげかれがとう

はじまりのあさはどこまでもすみわたり
たどるべきみちなんてもの　ここにはそんざいしない
ゆげがなびくまど　あまいみるくこーひー
ねむけにめをほそめながら　わたしはぼんやりしてる
めさめはじめたまちのすみで


どこへいきたいのかを
かきこんだちずひろげても
ざつぜんとならんだことばに
けっきょくなにもみえない

すきだったまんが　はさまっためも
むじゃきなわたしがいきた
あのひ　かこの1ぺーじ

はじまりのあさはどこまでもまっしろで
えがくさいしょのてんのいち　いまもさがしつづけてる
ひかりゆれるまど　ささやくとりのこえ
きょうもあすもまよいながらあしあとをつなげていく
ここから…


はじまりのあさをなんどもくりかえして
いってはもどり　たちどまる　そしてまたあるきだすの
あかねがさすそら　あまいみるくこーひー
よみさしのほん　このへやから
わたしはとびだしてゆく

どこへむかうかも　きめないたびのとちゅう
みあげるそらはとうめいではてなくつきぬけるよう
もしもなにひとつ　てにはできなくても
わたしがまたたちどまってあしたにまようひがきても
きっときょうをおもいだすよ