夢の終わりを知りたくて
少年は空を掴んだ
翼があれば どこまでも
飛んでいけるんでしょう
そう笑っていた少年を
今はもう誰も知らない
生きていく仕組みを
一つ一つ知る度に
羽は散っていき
重さに耐えきれなくなった
夢の終わりを知りたくて
少年は空を掴んだ
そうして夢から覚めてしまった
願いは叶うものだと
疑いもせず思っていた
目に映る世界の中心に
立っているんだと
空の狭さを知ったとき
飛べないなら翼には
意味など無いと切り捨てた
あの日みた夢は
今どこにあるのだろう
もう届かない場所へ
僕は落ちていくのだろうか
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