ame

鉛色の空が重くて
こんな場所でどうして
僕ら生きていくんだろう
朝でも昼でも
世界は暗いままで
太陽も月も見えやしない
汚くって苦しくって
息さえ出来ない
もがいてもあがいても
色付かないまま 花は枯れてく...

誰もいない公園とかで
一人になって考えたい
今を私 生きてるよって
伝える人を探したいの
涙をぬぐってくれる手を
見つけられないとしても
誰かの涙をぬぐえたらって
今はすこし 思うようになったよ
みんないらないって
閉じこもること やめようかって...

この思いを形に出来るなら
重い重い鎖に変えて
あなたを縛ってしまいたい
可笑しいって解ってはいるわ
それでも私願ってしまうの
あなたを独り占めしたいって
眩しい色したあなた ねえ
どんな形の愛なら
受け入れてくれるの？
「好き」なんて囁くくらいじゃ...

初めてのお別れの日
やっと繋げた手のひらを
離すのが怖かった
会えなくなることが
まるで最期のように泣き続けた
出会えたこと 繋げた音が
消える訳じゃない それでも
こんな痛みは慣れないんだ
別れが重なるほど 強く痛む
両手を伸ばして...

青い月が欠けてくように
僕らの思いも消えていくの
君の手を握りしめて
夜明けの色を
探していたのに
気付けば一人夜の中で
手の温もりも消えてしまった
青い月が欠けてくように
僕らの思いも消えていくの
伸びた光途切れたように...

蝶々追いかけて　上向いて走っていた
つまずいて転んで　泣き出したあの頃は
それ以上の痛みを知らなくて
転ばないように守ってくれた
泣く前に空を見せてくれた
あの人は 今もまだ
笑ってくれていますか
今はまだ帰れないけど
いつか帰るから
待っててなんて言わないけど...

空が茜色で 夕焼けが綺麗なこと
黄昏時の空の色を教えてくれたひと
ねえ 先生
今日も空は綺麗ですか
あの日の涙の意味を 教えてくれたひと
無くすなよって切なく笑って
でも進めって 寂しそうに嬉しそうに
頭を撫でてくれたひと
ねえ 先生 私はまだ
あなたが望んだようには...

知ってるか、
人は死ぬと
星になるんだ
穏やかに
笑いながら
言ったあなた
似合わないくせに
ロマンチスト、
茶化した私を
照れくさそうに...