考え事がまとまらないゴールデンウィーク
「君、それ鬱なんじゃないの？」って笑うOL風な女子高生に
僕は「うん、きっと五月病だよ」と曖昧な答え

「いい加減生きてるのもいいかな」って
中学生みたいなこと言ってみて
「悪ふざけもいい加減にしてよね！」と
目の前の小学五年生に叱られちゃったよ

お兄ちゃんは誰もいない部屋で大笑いする
ひとりぼっちの真っ白な大部屋で

つんざぬくノイズが脳天打ち抜いて邪魔をする
世界は誰の物なんて単純な……
そんな感じの夏休みの宿題を初日でオワラせた
僕の生き方すでにオワリング


不敵なデザイン　バタフライナイフで
フレンチトーストはちみつたっぷりかけまして頂きますと解くココロ
「ワタシノ君ニ対スル愛情ナンダよ、ざまないね」

「あの、言ってることがよくわからないんですが」って
わかっているのにウソぶいて
「そういうとこがカワイイんだよ、君は」なんて
また知らない先輩に言われたりする日常

おいしい話はないものかと寂しさ紛らわす為に高笑い
ひとりぼっちの真っ白な大部屋で

ツンドラガールがもてはやされ時代が常態化なんだよ
優しくしてなんて言えもしないよな……
そんな感じの読書感想文を三日で書きオワタ
僕の生き方すでにオワリング

「聞きたいことはありますか？」
「君の彼女は、誰なんです」
「そんなのあなたでいいじゃないですか」
「それで私が納得するとでも？」
「えぇ、思っていないですけど、あなたが思ってくれたら、そうなるじゃないですか？」
「あぁ、納得」
という台詞を聴いた直後に　バタフライナイフが
ふらふら僕のカラダを縦横無尽に切り刻む

つんざぬくノイズが脳天打ち抜いて邪魔をする
世界で愛しているのは君だけです……
そんな感じに一夏の想い出完成させて
僕の生き方すでにオワリング