小さなみずたまり
飛び越えたら広がって
僕と世界を離す
伸ばした手すら空を切って
涙の落ちる音がした
頬に一筋、光って
足元で砕けて
いつしか涙は川になった
動けない僕に
さよならと言った
世界はもう、ここにはない
いつしか涙は海をつくる
僕の手は誰にも届かないから
僕の姿は誰にも映らないから
この声を君に捧ぐ
果てのない地平線の向こうに
僕の声が透けて
吸い込まれて消えた先が
君のもとであればいい
雫は空へと昇り、雨となって還る
この海は君の雨
この海は僕の雨
この海は誰かの雨
雨は僕らの涙を誘い、涙は海(ここ)へ落ちる
悲しくなったらおいで
ここに喜びはないけれど
悲しみもありはしない
海は僕の還る場所
好きなだけ自分を見つめて
好きなだけ泣いていいんだ
晴れた時にゆけばいい
海は誰かの帰る場所
笑顔は雲間の光
優しく海を照らす時だけ
心から笑えばいい
君がここへ来るのを
君が世界へ還ってゆくのを
待っているよ
僕は守人
君の世界を守るひと。
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