「拝啓、空っぽな僕へ。‐初音ミク」



泣いてもいいよ。
君は生きてもいいんだよ。
こんな言葉なんかじゃ伝わらないかもしれないけど、
あのね、ちょっと話してもいいかな?
ありがとうね。じゃあ、時間を頂戴。
少しね。

僕はいつもこの場所で、蹲って泣いてたんだ。
日が暮れるまでただひたすら、弱い自分から逃げたんだ。
もう消えたいなんて思った。
きっと君もそうだろう。
だけどね、君はここでちゃんと生きている。

「頑張れ」って言葉が胸に刺さっちゃうのも、
「辛かったね」って同情が心締め付けるのも、
何故か平気なように笑顔を作るのも、
もう全部分かんなくて。
ああ僕は…、僕は君を苦しめていたんだ。

空っぽだった僕はいつも我慢をし続けて、
壊れそうだったことにも気付けなかったんだ。
「ごめんね」なんて言葉じゃきっと心の傷は癒えないけど。
今は少し待ってね。もうすぐ雨は止むから。


あの日、思ったんだ。
生きる意味ってなんだろう。
ずっとこの場所で泣いてたって何の意味も無いのにさ。
もう消えようかって思った。
僕は普通じゃないから。
でもね、まだ僕はここでちゃんと生きている。

「可哀そう」って視線が僕の心抉るのも、
「大丈夫」なんて強がって自分に嘘をつくのも、
何故か「お前は無理」と決めつけられるのも、
もう全部悔しくて。
ああ僕は…、僕は僕を諦めてた筈だ。

でも、

空っぽだった僕はいつか光を見つけて、
壊れそうだった自分も愛せるようになる。
「ごめんね」なんて言葉じゃきっと心の霧は晴れないけど。
僕は此処で待ってるよ。もうすぐ空は晴れるから。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

「拝啓、空っぽな僕へ。」歌詞

オリジナル曲
「拝啓、空っぽな僕へ。」の歌詞です。

閲覧数:65

投稿日:2024/06/08 02:49:00

文字数:684文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました