これは昔々のお話
どれくらい昔かわからないお話

大きな大きな樹が見つけた
暖かい日溜まりのお話


気がついたときからここにいたから
寂しいか聞かれてもわからない

1日の半分はお日さまと過ごして
のこりはお月さまと過ごすんだ


高い高いとこから見下ろして
一体何が見えるのかな


風は挨拶した時にはもういないし
雨はしたに落ちて消えてしまうし

ただちょっとだけ
なにか
物足りないだけさ


この平面と続く場所に
取り残された僕は

何がため残されたのだろう
あの絶望掻い潜って




そうだ僕は残されたんだ
あの真っ赤にに燃えた鳴き声のなか

少し体が痛むと思ったら
そうか あのときのふるきずだった



消えていく泣き声に
体に響く消滅の音と

忘れたくて仕方なかった
景色が見えた気がした



何も話さない僕に優しく何気なく話す
ありがとうも言えないこの体に
寄り添って笑った人達は




人によって消されちゃった





下には草が青々と
彼らの村の残骸を隠す

まるでここにいるしかない
僕が悲しまないようにと




独りぼっちの大きな樹は
胸が熱くなる感じを知って

あるわけもない瞳から
心から涙が流れた気がした


僕の役目は忘れないこと
絶対この草のしたに隠さないこと


独りぼっちでも孤独でも
この広がる枝に 全部のせて
その重みの分だけ強くなろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

作曲募集

大きな樹が見てきた悲しくも変わらない人の過ち

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閲覧数:70

投稿日:2012/06/29 07:47:58

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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