青い目のウサギが届けた
荒唐無稽な手紙には
飛び出す針で３時を指した
お茶会の招待文字

東と西が反対の
片方裸足のピエロには
お断りする手段がなくて
仕方なく身支度する

撥ねた会話の帳尻合わせ
無意味なゴメンとアリガトウ
冷めた紅茶をお代わりしたら
酔いの回ってる帽子売り

相槌打ち打ち疲れても
時計の針はまだ３時
特に意味ない議論には
ドレスの裾を踏んだ嘘

トランプのエースが睨んだ
真っ赤な薔薇の植え込みに
隠れたままで大きくなった
恥じるべき肉の体

裏と表がおんなじの
ティアラを砕いた女王には
言い訳作る合間がなくて
冥利ないエンドロール

撥ねた首さえ帳尻合わせ
無意味なのっぺら神隠し
小瓶の薬を飲み干したら
あざも点まで縮むかな

退屈ぐつぐつ眠くても
時計の針はまだ３時
後味悪い反論に
レースの紐を解いた謎

忘れた革靴出てきても
時計の針はまだ３時
さも意味ありげなお茶会は
表紙閉じられ帰れない