街明り一つ星に例えて
喪失に蓋をする
春色の指で耳を塞いで
世界さえ胸の中

ああ病めるときも
健やかなるときも
スコアを手に取れ
音楽を始めよう

鍵盤は踊る真夜中
群青を埋めるのは誰の声
英雄も眠るこんな日には
歌うの朝まで

迷いごと爪に描き散らして
アルコールの消毒
彩りと抜け殻に変わる瓶
感傷はお手の物

ああ覚めるときも
夢うつつのときも
私は私に
共鳴し続ける

感情は巡る音階
発条で動くのは誰の指
静寂は魔法にかけられて
歌うの朝まで

キャンディ・コール
返答はなく
街灯の下で
作り物の星を齧るラルラ

連環は続き続ける
青年は逆さまに空を見る
禁断の果実を傍らに
歌うの朝まで

鍵盤は踊る真夜中
群青を埋めるのは誰の声
英雄も眠るこんな日には
歌うの朝まで