僕がいない朝は穏やかで美しく
僕のいない夜は静かで温かな
そんな世界がいい
そんな未来がいい
誰かを傷つける歌ばかりうたって
誰かを傷つける言葉ばかり並べる
こんな僕を君は愛しいと言う
僕は僕のためにしか生きられないのに
守るつもりで握っていたのは僕の手だ
大丈夫と呟いた声は僕にだけ届いた
本質と本音はいつも少し手前で行き詰る
泣き声さえ喉の奥で枯れてしまった
君のために唄えたらいいのにな
一人のためだけに唄えたらいいのにな
僕が混ざりこむその前に
ありがとうと助けてが言えたらな
ほらまた僕は、
僕のために世界をこうして回すのさ
ハープとピアノの音色を空に透かして
君は誰のために唄っているんだろう
泣きだしそうなのは君のほうで
焦がれて散った花に水をやり続けるんだ
「いいえ私は唯の淋しがりです大丈夫」
孤独を孤独で埋めたがる僕たちに
少しだけ雨を降らせてくれませんか神様
哀しい音を繰り返してはくれませんか
君のために唄えたらいいのにな
嘘も偽善も掻き消した産声に
愛を重ねて笑ったあの日
それこそが僕ら人間なんですよって
信じていたい、
僕は僕のために君を映して世界を掴む
僕が笑いたくて君を笑わす
温もりを確かめるために抱きしめた
誰のためにもなれない僕
君のためになれた君
僕のためになれた僕
そのための君と僕で
奏でた唯一の優しい唄
君のために唄えたらいいのにな
嘘ばかりつく唇を塞いだ代わりに
流れた涙と僕の血と
君に会いたくなったそれだけは
本物でした、
僕は君と向かい合わせで世界を回す
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