つらつらと
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黒と黄色の延長線上 その先に転がる君の死体は
振り向く鏡にも映らない
二つに裂けた電灯色のその肌と
傷を合わせて「ね、素敵」
薔薇のように美しく、なんて夢の夢のまた夢で
何度目か押しつけられた世界
何度目か裏切られた現実
無知な頭から絞り出した答えは 浅はかな間違い
無邪気な君の嘘...いつかいつかの
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「おはよう」から始まる消えたいに
「さようなら」で終わる死にたいに
「また明日」で続く愚痴と溜息
コンクリ色した視界を滲ませた
歩道を横切る小さな影がまた一つ
私は弱いね。と呟いて
世界の終わりを祈ってる
魚の目をした人間たちと
重い想いを乗せて鈍色電車はガタゴトと
朝の色には背を向けて...ガタゴト
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「愛」を「哀」と呼び始めた
純粋なんて記号も忘れて
全ての優しさを自分のために光らせる
それは正しい姿と笑うのかい
いつだったか響いた音色は
分かりあいたいと嘆く人の声に
押しつぶされてしまったよ
僕らはただ認めてほしかっただけなのに
世界で一番不幸だと思ったあの日の僕に
世界で一番幸せだと思ったあ...芽ぐむ愛文
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嘘に嘘を重ねて何も見えなくなった
道化師みたいにせいぜい笑えよ
ボロボロボロボロ剥がれだした本音を突き出して
呼吸困難、声は喉の奥、未だここで震えております
飛び出す寸前殻に籠る二酸化炭素は
恥ずかしがり屋のあの子みたいに勘違いした滑稽な真実
歪んだ正義さえも正しいと主張する
理想の嘘が充満した日常...蚊帳の虫
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無関心 無感動 無表情
それでもまだ貪るような命の鼓動
嗚咽をかみ殺し一人泣き疲れて眠る夜
あの日息絶えた夏蝉が
理由も分からずその音を奏でたなら
僕も指をくわえたまま助けを呼ぶから
風 太陽 賑わい 向日葵 海 沈む季節
全て終わりにして...夏の透過
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夢みがち
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誇らしげに掲げた悲劇は いつもお前を守ってきた
薬でぶっ飛ぶその前に 快楽に交えた嘘吐きを
救いを求めるその声は 酷く自己中心的
「傷ついたあたしをみて、かわいそうなあたしをみて」
傷痕を晒して嗚呼と嘆くその顔は
いったい誰に見せたかったんだい?
自殺...call
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細心の注意を払って横断しましょう
転ばないように靴紐は結びましょう
なんやかんや溢れる世界を
なんだかんで生きてます
道路の上に寝ころんじゃう僕だけど
裸足で飛び出しちゃう僕だけど
誰かを守ってみたいんです
カッコつけていたいんです
嘘と矛盾を両手に持って
あなたいったい誰を抱きしめられるんですか...アイ・シー
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この唄だけはおいとくよ
6月の雨の下
濡れていたい痛みがあった
震えていたい淋しさがあった
言葉にならない想いたちは
きっと泣きたいはずだよね
いつか見た青い空はまた輝きたいと
セメント色した君を包みこむ
どんなに拒んでも逃がしても
すがりつく現実みたいに...たゆたふ雨季
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言葉も交さず詰め込んだ目玉焼き
朝のニュース今日も鼓膜は震えない
「嫌な時代だね」なんて今更
どこかの国の誰かの悲劇を
僕らは横目に見て通り過ぎるの
その価値は?
沈んだ生と死のその音は?
転がってる一円玉みたいに軽い軽い
随分きれいな偽善だなぁ
知らないふりをするのかい...枯れ果てと
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I wanted to be born in a stranger name!
Will do it throw out or will I kill?
ざまぁみろ!!
「最近死ぬとか死ねとかおおくないか」
あぁそうさ死んでしまえお前など
死んでくれ死んじまえ
僕がその中の一つなら消えてしまえ
そん...行為
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窓の隙間に堕ちた月は 深い寝息をたてままで
2人は歩き疲れた体を静かに浮かせた
青い文字が滲む頃には 白い光に閉じられるの
大丈夫、私はどこにもいけないから
綺麗に笑ったあの人は 瞳の奥に泪を逃がした
赤いポストが見えるそのまえに
宛名のない便りを
「ずっとずっと愛せるかなぁ」
...流るる影
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午前7時駅のホーム
今朝の夢の余韻を引きずり俯く
僕の世界はいつものように沈んでる
「なんだかとても死にたいです」
鼓膜に広がる君の声は酷く滑稽な音でした
今電車とぶつかったのは
自殺志願者の神様と嘘吐きの君
聞き飽きたキャッチフレーズを掲げたら
「僕は人間不信の偽善者です」
君の愛した君は世界で一...不幸自慢
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僕がいない朝は穏やかで美しく
僕のいない夜は静かで温かな
そんな世界がいい
そんな未来がいい
誰かを傷つける歌ばかりうたって
誰かを傷つける言葉ばかり並べる
こんな僕を君は愛しいと言う
僕は僕のためにしか生きられないのに
守るつもりで握っていたのは僕の手だ
大丈夫と呟いた声は僕にだけ届いた...世界をまわす
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意識の底に声を沈めて
数字だらけの世に埋まる
満員電車と死んだ目と、蠢く黒い魂が揺れてる朝のホーム
裏腹な笑顔に隠したものは?
線路の上の少年は救われた?
そんな物語を繰り広げるノートの落書き
蚯蚓腫れした僕の字が震えてる
酸素不足で霞んだ視界
大嫌いな大人たちが蔓延る風景
(ああもう全員消えちまえ...休み時間はとっくにすぎた
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夕日がカーテンに溶けた
心地よい風の音と、意識の向こう側に鳥のさえずり
おぼろげな時の中で感じる今
静寂の中で独り
穏やかな移ろいを確かめる
畳の上に寝転んだ体はそのままで
夢から覚めた余韻のように
現実味のない世界
丁度いい気だるさと、眠気に浸る午後5時半
そして僕はいま死にたいとおもう...砂時計