「おはよう」から始まる消えたいに
「さようなら」で終わる死にたいに
「また明日」で続く愚痴と溜息

コンクリ色した視界を滲ませた
歩道を横切る小さな影がまた一つ
私は弱いね。と呟いて
世界の終わりを祈ってる



魚の目をした人間たちと
重い想いを乗せて鈍色電車はガタゴトと
朝の色には背を向けて
どうか一緒に運んでおくれ
誰も知らない安住の土地へ



「もう疲れたんだ」と俯く背中に
「この期に及んでまだ死ねない」と泣いて泣いて
「誰か気づいて」が声を荒げる

どうしたら殺したりできる
行き場のない空虚と不安は腹の底
くだらない。と嘯いて
甘えた掌を静かに振った




魚の目をした私を乗せて
今日も朝を繋いだ鈍色電車はガタゴトと
このままどうにか居なくなりたい
ふいに頬を伝った熱い涙は
冷めた人だかりに紛れてしまう


魚の目をした君を乗せて
虚ろな町を横目に鈍色電車はガタゴトと
逃げ出す気力も今更ないさ
腫れた目を細めて笑う
悲しいほどガタゴトと




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ガタゴト



一週間単位で区切られる僕らの心情
この一週間がいつまでもずっと続くのだと考えるだけで
気が狂う





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投稿日:2010/09/20 12:20:48

文字数:438文字

カテゴリ:歌詞

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