俺は三人の立体映像に囲まれていた。囲まれていたといっても、実際には丸くなっているだけなのだが、この際囲まれていたでも表現としては悪くないだろう。とか思ってたり思わなかったりでみんなでババ抜きをしている。
していると言っても、俺は一抜けでカードの駆け引きはまったく無いのだが・・・。
ちなみになぜか王様ゲームのようなことになっている。俺はまだ命令されていないが、レインは一辺罰ゲームを受けている。
でもまぁ、ニコフ君よりはマシだろう。ちなみにニコフ君は全敗だ。
ニコフ君、君人間じゃなくてよかったね・・・。
「そろそろ疲れてきたんだけど、まだ?」
「私は次で上がれるぞ。」
ニコフ君がリリス先輩にカードを向ける。それを先輩は左手にカード、右手はニコフ君のカードに差し向けながら迎える。
まだレインも残ってるし、上がる確率は二分の一ともいえない・・・。が、先輩は自分のカードと対になるカードをニコフ君が持っていると確信しているようだった。
そして先輩は手を二枚のカードの上で行ったり着たりさせながらニコフ君の反応を見る。ちなみに俺から見て右はジョーカー、左はクラブの5。対になるカードである。
そして、ニコフ君は残念ながらとても分かりやすい性格をしていた。先輩の手がジョーカーに行くとニヤリと笑い、反対に行くと・・・。
「こっちだな。・・・上がり!!」
「ぐあああぁぁぁ!!!」
ちなみに次はニコフ君がレインの残り一枚を引いて終わり。
「さ、ニコフ君。」
「い、嫌だ!もう罰ゲームは嫌だ!マ、マスター。」
「助けないよ。あったり前ジャン。」
「そ、そんなぁ。」
俺がリリス先輩ほどすごいことをすると思ったのだろうか。
「んじゃ、ニコフ君。君にはこの曲を歌ってもらおうか。」
「ええ!?そ、そんな恥ずかしい曲。う、歌えるわけな・・・」
「つべこべ言わず歌えぇ!!ボーカロイドだろ!」
リリス先輩、さすがです。とはまったく思っていない。あいにく俺はエスじゃないので・・・。
「ひぃ!分かりました。分かりましたからくすぐるのやめてくださいマスター!」
と、言うような楽しい(?)夜になった。

私はこんなペアもいるんだ。と、正直感心しながら・・・と安心しながらその様を眺めていた。
それにしても・・・。ニコフ君超可愛い!あえて声には出さないが、その耳似合ってるよ。
ああ、もう駄目だ。可愛すぎて直視できない。
「さ、次のゲームいくか。ジジ抜きでどうだ?」
「結構古いゲームを出してきますね。」
「早くやりましょう。早く一抜けするんだもん。」
「お、レインちゃん乗り気だね。じゃ、シャッフルたのむ!」
「アイアイサー!」
「それも古いような気がする・・・。」
楽しく盛り上がりながら、一抜けは私。
ただいま最終回。あと一巡で勝負が決まるだろう。そしてそれに負けるのはニコフ君だろう。
そうしたらニコフ君は私のもの♪
勝手に弟にしちゃうもん♪
「なんか楽しそうだなレイン。」
「はいマスター。だってあと一巡でニコフ君が私のものに♪」
「なんかやたら♪マークが多いな・・・。」
またもや先輩VSニコフ君・・・。もちろん先輩の勝ち。そしてニコフ君がマスターの最後のカードを引く。終わり♪
「やったぁ。ニコフ君には私の弟になってもらうんだよ!」
「え、そんなことが出来るわけ・・・」
「なんか文句?」
うーん、さすが先輩。
「よし、レイン。私がこいつをお前の弟にすることを許す!」
「そ、そんな滅茶苦茶な・・・」
「負けといてなんか文句あるの?」
「ひぃ!すいません。マスター。」
あぁ、可愛い。私はニコフ君に近づいて言う。
「んじゃ、私のことはレインお姉ちゃんって呼んでね。」
ポンっと肩に手を置いていうそれがどんなに残酷な言葉かは、私は知らないことにした。
「僕いつからこんな役・・・」
「あん?」
そこで全てを制す先輩から一言が降り注ぎ・・・。
「すいません。・・・お姉ちゃん。」
と言わせられる羽目に・・・。だが、私は瞬時に記憶を改竄し、自分から言った事にする。
改竄実行する瞬間に思った・・・。

私って結構残酷な天使♪

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ボーカロイドXX

さぁて、辛音ニコフ君の配役がなんとなく決定しました。
ただ、今回はちょっとぎこちないような・・・。
ま、そんなことは気にしない!

閲覧数:111

投稿日:2009/07/26 18:36:32

文字数:1,707文字

カテゴリ:小説

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    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    楽しく読ませていただきました。
    楽しいですね^^ 楽しいです^^
    ニコフ君、可愛そう……
    でも、私もニコフ君の姉になってみたいですw
    だけど、やっぱりニコフ君、可愛そうです><

    2009/07/26 20:08:54

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