次は、俺が紙飛行機を飛ばす番。




ヒュン―――――――――。




柵を越え、女の子の所へ真っ直ぐ飛んで行く。
女の子はまた上手に紙飛行機をキャッチし、
中を読んでいく。

・・・・、反応がない。
もしかして・・・・失敗?




「フッ・・・・」



あれ?
今、微かに笑い声が聞こえた・・・・?

俺がそんな事を思っていると、
女の子はとても暖かい笑顔を見せてくれた。

凍てついた俺の心は太陽の日差しでだんだんと
溶かされていくような、不思議な気持ちになった。

女の子は、手紙を大事そうに持って、
笑顔のまま帰っていった。



次の日********************************************

女の子、今日も来てくれるかな。
俺は知らない間にそんな意思を抱くようになった。

昨日の女の子の手紙のあの一文、忘れられない言葉。



「いつか自由になれるよそれを信じて」



でもその言葉嘘だと知ってるんだ。
しかし俺を励ます為に書いてくれた手紙。
嘘だと分かっていても・・・・。

君がいればどんな嘘だって
すべて本当になる気がした――――――。

俺はまたコソコソと抜け出し、昨日書いた手紙を
走りながら紙飛行機に折る。



「着いたッ。」




あの場所へ着いた。
女の子はキョロキョロと俺の事を探している。
・・・・・、気づいたみたいだ。





「僕とこっちに来て話そうよ」



声をかけてみる。
女の子は「?」な顔をしている。

――――俺がどんなに声をかけても、
けしてこの思いは伝わらない――――

だけど君を見てることが
明日へのささやかな幸せ。

俺はニッと笑い、紙飛行機を飛ばす。
昨日の返事。






「いつか自由になれるよそれを信じて」




その一文に俺は




「君が言うことはすべて本当になる気がする」




思うことを、そのまま書いた。
女の子は、悲しい顔をしていた。
何故だろう・・・?

女の子は、ふらついて紙飛行機を飛ばす。
様子がおかしいのはさっき確認した。

紙飛行機はヒョロヒョロと俺の所へ飛んできた。
俺は今までの紙飛行機の山、あの「ヨロコビ」を
思い出しながら手紙を読む。


「!!」




そこには、「遠くに行くのよだからバイバイ」
―――――――え?
嘘だろ、何でだよ?
「バイバイ」「バイバイ」言葉が頭の中で
何度もループする。
俺はその場にガクッとしゃがみ込んだ。
何で、何で、何で。
いきなりバイバイって何だよ。
そんな・・・・・。

あぁ苦しみながら今日まで生きてきて
これほど泣いた日は無い・・・・。

君がいればどんな運命も
笑顔に変えられる気がしたんだ

名前も知らない君と出会って
未来が輝いた気がしたんだ

呼ぶことも 追うことも
出られない 僕には出来ない・・・・。

俺は赤ん坊のように泣きながら
牢屋に戻ろうとした。
しかし、何か係員がしている。


「おい、何だこれ!」

「んな事どうでもいいから、さっさと捨てろ!」

そんな事を話している。
!!――――まさか。

走る、走る。7秒ほど走ると、
着いた。

「おい、とりあえずここの奴を連れて・・・・
ん、いるじゃないか。」

「何!?お、丁度いい所に来たじゃねぇか。」

危ない。あの女の子が書いてくれた俺の人生の
「ヨロコビ」が今、アイツらに壊されようとしている。


「おい、お前ら。どうだ?」

「今コイツが丁度いい所にきましたよ。
取り押さえておきますぜ。」


俺は係員の男2人にグッと取り押さえられた。

「へぇ。紙飛行機で柵を越えられるようにして、
手紙のやり取りをねぇ。
残念だが、そんな事ここでは許されないんだ。
分かる?」

俺の事を取り押さえてる奴らより偉そうな奴が
そう言い、一枚の紙飛行機を手に取る。



「やめろォ!!!!!」



俺はそう言い放つ。


「ふん。悪あがきなどしても無駄。
とにかくこんな手紙、こうしてくれる!!」




ビリッ!!!ビリビリッ!!



「ふん、どうだ?おい。」



―――――――――――――――!!!!!!
目の前にあの手紙が散っている光景に俺はただ
呆然していた。
しかしだんだんと怒りがこみ上げてくる。

「ふざけんなァァァ!!!!!!!!」




バキッ!




「ぐっ!」



俺は思いっきり手紙を破いた奴をぶん殴った。



「てめぇ何してる!」



さっきの2人の内1人が俺を取り押さえる。



「へへへ」「ヒヒヒ」「ハハハ」


俺の事を笑ってる奴がいる。
ちっくしょう・・・・!!
こんな奴ら・・・・!!


ついに僕の番が来た
君のいなくなった今
この世に未練は無いけど
何故だかココロが叫んでる
もう少しだけ生きたい
今はもう難しい気持ちじゃ
無くてただ最後に君に



「アイタイ」「アイタイ」「アイタイ」「アイタイ」




俺は泣きながらそんな事を思う


君と過ごした日は戻らずに
走馬灯のように蘇る・・・・

一つ一つ君がくれたもの
それが僕の生きる種になっていた

闇が渦巻いてる雑草の
そばに咲く綺麗な一輪花


そう、その一輪花はまるで君のよう・・・


生きていく世界が違ったよ
だけど必死に手を伸ばしてた

お願いもしこれが最後なら
僕をあの子と話をさせて
狭く暗い閉じたその部屋に
切なくただその声は響く

胸も息も苦しくなる


息が荒くなり胸は締め付けられるように苦しい


せめて君の名前だけでも・・・

知りたカッタ・・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

囚人意味不な解釈してみた。4

最終回でっせ読んでくれてる人!!今回長かった。
4,5,6,7入るぐらいww

書いてて自分で泣きましたwww
次回はリン視点の紙飛行機の解釈でもやろうかな。
何でいつも俺って言ってるのに歌詞では「僕」に
なってんだよ!って質問には
「答えねーよ自分で考えやがれ」
としか言いようがありません☆←

閲覧数:1,074

投稿日:2009/08/30 13:51:44

文字数:2,337文字

カテゴリ:小説

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  • ココロ

    ココロ

    ご意見・ご感想

    コメント有難うございます!!囚人…皆さん大好きなんですn(ぉぃ

    >ゆぅさん

    とりあえずタオル持ってきましょうk(貴様
    こんなので鳥肌とは・・・・ありがとうございます!!
    手紙を破った奴は神様から裁きを受けてボッコボコの
    ぐっちゃぐちゃのうっねうねにされましたとさ☆(最後おかしいだろ

    ちょwwwww「好きだ」ってww
    大丈夫、ピア友さん全員が俺の嫁でs(←フルボッコ☆
    調子乗っても大丈夫です\(^0^)/

    じゃあ一緒に病院逝きましょうかwwww(ぉぃ
    僕は腐った心を直しに逝くのでゆぅさんはその涙腺が崩壊したのをww(てめぇ
    紙飛行機も解釈しますよ~またおかしくなりますがww
    ・・・って、逃げちゃらめえぇぇっぇっぇぇ(ry

    >海風 空さん

    誰が付けたwそしていつの間に付いたww(ぉぃ
    目から塩の入った液体・・・・分かった、海水d(ちげぇ
    長いの良かったですかー?じゃあ紙飛行機も長くします~!

    テッテレテッテッテーン☆タ~オ~r(爆

    土下座しちゃらめええっぇええぇええええ!!!!!!!!!
    足元に及ばないなんて・・・、モノクロの病院が
    神なんですよォォォッォォ!!!(何コイツぶっ壊れた
    勉強前ですか(笑)フレーヾ(゜ー゜ゞ)( 尸ー゜)尸_フレー(←何
    あ、終わってるかw
    友達!?じゃあ「泣けないの覚悟しといて」って言っといて下さいwww(ぉぃ

    >狭伎都さん

    読んでいただきありがとうございます!!
    あははー意味不ですよ~ははははははははははh(壊れた
    解釈上手いですか・・・・・?
    でもちょっと安心しましt(ry
    紙飛行機のリン視点、頑張ります!!
    狭伎都さんも頑張れー!!!!!(何

    >火天使さん

    一つだけ言います。神じゃないですwww
    感動!?!?!?あばばばば勿体無い言葉がwwwwwwwww
    コォォォンチィィィタァァアァ!!!(何が言いたい
    え、邪魔?そんな事ない!!
    楽しみにしてます!!!!!(プレッシャーかけるな馬鹿

    2009/07/20 09:28:32

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