ほらよ、泣いたっていいんだぜ。
僕は止めたりしないさ。
ほらよ、顔上げたっていいんだぜ。
空はお前が思うほど、優しくなんか無いんだ。

誰もお前なんか見て無いし、
誰もお前なんか心配して無い。
誰もお前の未来なんかどうでもいい、
お前の未来はお前の現在さ。

面倒くさいのさ、僕も僕を生きてるし。
でも少しくらいならさ、
付き合ってやってもいいんだぜ。

ほらよ、笑ったっていいんだぜ。
僕がそばにいててやるさ。
ほらよ、俯いたっていいんだぜ。
大地はお前が思うほど、厳しくなんか無いんだ。

僕も自分で精一杯だし、
僕にも誰も手を差し伸べない。
僕も僕以外なんかどうだっていい。
お前の現在に構う、余程の暇人。

「笑うのに疲れたんだ、
泣くことさえも馬鹿らしいんだ、
生きることだって辛いんだ、
だけど死んでも何も変わりはしない」

言っている意味がわかるかい。
僕にはよくわかんないぜ。
だけどなんとなくわかったろう、
お前の未来はお前の現在さ。

ほらよ、生きたっていいんだぜ。
それは自分が決めることさ。
ほらよ、顔上げたっていいんだぜ。
空はこんなにも暖かくて。

ほらよ、生きろよ、死なないで。
ずっと伝えたかった想いひとつ。
ほらね、僕だって君と同じ。
ずっと伝えられなかっただけ。

後悔は、もう、したくなかっただけ。

僕は君が思うほど、悪い奴じゃないんだぜ。